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タイ軍事政権長期化か・・・

投稿日:2014年6月2日 更新日:

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先月22日の軍事クーデターから早や10日が過ぎた。クーデターに伴いタイ全土を対象に発令された夜間外出禁止令はそれまでの午後10時~午前5時までだったのが、28日から午前0時1分~午前4時までに緩和されたが、まだ解除の声明は出されていない現状である。パタヤももちろん同様で観光客相手の飲食店にとっては大打撃だろうが、一部のバービアやタイ人が集うような店など警察だかマフィアだかのコネがあるような店はひっそり営業していたり、エリアによっては午前0時~1時頃までアバウトにオープンしているという雰囲気。ただ、見回りの警察だか警備員だかに出歩いているところを見つかって威圧的な態度で怒鳴られたという人や
従業員が逮捕連行されたり、罰金を徴収されたという店もあるようで、いたって平穏ではあるが全体的に自粛ムードが漂っている雰囲気である。

26日には、全権を掌握したプラユット陸軍司令官が「国家平和秩序評議会(NCPO)」の議長就任についてプミポン国王から承認を得たと公表。これまでとは違い、国王謁見はなく書状で通知しただけだった模様だが、事実上クーデターの正統性を明らかにしたという形だ。これは国王を政治対立に巻き込まないという意図があったということだが、タイ国民にはその辺の事情は暗黙の了解であり、皆、後ろに国王が控えていることは当然理解している。タイ国王はタイ国軍の大元帥であらせられる。これは軍によるクーデターや情報統制を非難し、選挙による文民統制を訴える欧米諸国、ひいては海外のマスコミ向けの対応策であると
見たほうがいいのかもしれない。

そして、そんな痛い部分を突いて活路を見出そうとしているのが赤色タクシン派(反軍政デモ)だ。5人以上の集会禁止、逆らえば逮捕拘束という戒厳令も何のそので、デモを解散させようとする軍(治安部隊)に対し暴言挑発を繰り返し、半ば無抵抗で実力行使を控える軍人が少しでも武力行為に走れば、それを携帯動画で撮ってネットに投稿したり、駆けつけたマスコミにより海外向けにアピール、反クーデターを訴えるという手段なのであろう。そして非暴力の平和的なデモ抗議だけならまだいいのだが黒服と呼ばれる暴徒(半ばプロの武装集団)もいるようだし、どこから仕入れているのか、ニュースで伝えられる軍により押収された銃火器の数々。更にデモ解散を促す治安部隊に向け催涙スプレーを浴びせたり、軍を応援する一般市民からの兵士への差し入れにまぎれて毒入りの飲料水を忍ばせたりと、そのやり口は狡猾で野蛮である。

周りのタイ人から聞いた話なので、どこまでが本当の話かは分からないが、クーデターが起きて数日後、イサーンの某地方の土地を赤色派が購入しようとしているという噂話があった。活動拠点の確保なのか、今、両替等で手間取っているが数日後には購入資金が送られてくるという話だ。そして、その数日後、タイ嫁が随時チェックしているタイ情勢の動向を伝えるニュースサイトで興味深い記事が上がった。それは軍によるバンコクの交通検問において計6箇所で現金輸送している怪しい車輌が摘発されたというものだった。それは全部で18個のスーツケースになり計1億バーツにものぼる大金だった。そして、発送元は両替商で有名なスーパーリッチで軍は赤色との繋がりも懸念されることから現金を押収した。これが赤色の活動資金だったのか、その後の詳細は不明だが、逮捕状が出てからいまだ出頭せずに潜伏中のタクシン強硬派もいるようだし、夜間外出禁止令が簡単に解除されない理由は、この辺にあるのかもしれない。(多分)

そして、実権を掌握している国家平和秩序評議会(NCPO)のプラユット議長(陸軍司令官)は30日、民政復帰へ向けた3段階の行程表を表明した。今後2~3カ月で暫定政権が樹立されるまでの期間を「第1段階」と位置づけ国民和解を進める。各県・地域単位で軍主導による和解センターを立ち上げ、フォーラム開催などによる対話を通じて政治対立の緩和を図る。その後、「第2段階」で新憲法制定や非民選の暫定政権、政治改革議会を発足させ、約1年かけて、選挙制度などの政治改革を推進し、事態が正常に復帰した後、「最終段階」となる民主政権の樹立に向けた選挙につなげていくという。

また、インラック政権が導入し、支払いが滞っていたコメ買い取り制度(コメ担保融資制度)については、早速コメ農家への支払いを開始し、タクシン派寄り農民への懐柔策も打ち始めている。今後しばらくは、一部の強硬派による抗議デモや揉め事が続くだろうが、2006年クーデター後の二の舞は踏まぬよう慎重に実行に移すことも考えられるし、かといってタクシン派が簡単に引くことも到底考えられないし、大多数の国民と観光客をよそにタイ特有の政治合戦はダラダラと雨季の雨のように続きそうである。

【追記6/3】 観光地3カ所で夜間外出禁止令を解除
タイ軍事政権は3日、南部のプーケット島、サムイ島、東部パタヤ市の3カ所について、同日付で夜間外出禁止令を解除すると発表。主力産業である観光業への影響を考慮し先行解除を決めた。首都バンコクなどでは夜間外出禁止令を維持する。

【追記6/6】 新たに観光地4カ所で夜間外出禁止令を解除
タイ軍事政権は6日、午前0時1分~午前4時の夜間外出禁止令を、タイ中部ペチャブリ県チャアム郡、中部プラジュアブキリカン県フアヒン郡、南部クラビ県、南部パンガー県について、同日付で解除すると発表した。首都バンコクなどは継続する。

【追記6/8】 新たに3カ所で夜間外出禁止令を解除
タイ軍事政権は8日、午前0時1分~午前4時の夜間外出禁止令を、タイ東部トラート県チャーン島、南部ソンクラー県ハジャイ市、南部スラタニ県パンガン島について、同日付で解除すると発表した。首都バンコクを含む大半の地域では引き続き継続する。

【追記6/10】 新たに20県で夜間外出禁止令を解除
タイ軍事政権は10日、新たに合計20県で夜間外出禁止令を解除した。このうち、カンチャナブリ、ラチャブリ、ラヨン、チャンタブリ、ナコンパノム、サコンナコン、ロイエット、ルーイ、スリン、ターク、スコータイ、メホンソン、ウタラディット、プレー、ナン、トラン、サトゥンの17県は全域で解除。ソンクラー、ペチャブリ、トラートの3県は一部地区の解除となっている。首都バンコクやチェンマイなど半分以上の県ではいまだ継続中。

【追記6/13】 タイ全土で夜間外出禁止令を解除
タイ軍事政権は13日、午前0時1分~午前4時の夜間外出禁止令をタイ全土で解除すると発表した。

【在タイ日本国大使館】 タイ渡航情報
【Newsclip】 政治ニュース

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