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トレジャーハンター列伝 VO.2―ジャカルタの夜【後編】

投稿日:2003年1月2日 更新日:

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確かにスラム―。左手の小汚い川に沿うようにその村は存在した。「俺はここまでしか送れない」と入り口付近から逃げるように帰っていったシクロ親父。まあ何とかなるだろっと単独で乗り込むことに…。か細い路地をずかずかと入っていくと、スラムの男たちがかなり沢山いることに、やや危険を感じながらも、その先に光輝くピンクライトが見えた瞬間(とき)、僕の足が止まる事はありえない。

男たちはこの場面においてもランランと目を輝かせ、アドレナリンをバンバン出しながら堂々とピンクネオンに向かっている僕に対し、どうやら襲う気配は無いようだ。ただその初めて訪れた単独ヘンタイ外国人に皆興味はあるようで、一様にギラギラ輝かせた瞳で僕のほうを見ていた事は間違いない…汗)。

ピンクライトが近づくにつれ、両脇の薄明かりの建物から熱いパルスが感じられた。「むむむんっ!?」。おねーちゃんたちではないですか!!(^^)/すかさず歩みよりニコリとする僕に対し、奥から出てくる出てくる。総勢十数人、言葉は通じない、しかし言葉は必要ない。どうやら2階に部屋があるらしい。10万RPらしい?尺8ありのNN(生中)もOKらしい?これぐらいは言葉なぞ無くとも分かり合える。(苦笑)とりあえず先に見えるピンクライトに行きたかったので丁重に断ると、残念そうに何やら叫ぶおねーちゃんたち。「いつでも来てね♪結構タイプヨ♪」と言っているような気がするのだが。まぁそれはさておき、ピンクライトに向かった。

ピンクライトの店先には用心棒風の男たちが5人(1人英語が話せた)。「お前は一人で来たのか?まさか初めてじゃないよなー?中国人か?」という質問に対し、「一人だしー、初めてだしー、日本人だしー、店の中覗きたいしー。おねーちゃんよ、おねーちゃん♪」と答えると、「何だこいつは?」と意味不明な様子で顔を見合わせる5人。しかし危険は感じない、いやむしろ好意的な空気が流れているような気がしないでもない。
「おまえ単独で乗り込んできて好き者だねぇー」という感じ、笑顔で迎え入れてくれた。勿論ベトナムやら中国やらのぼったくりな匂いではなく、それは明らかに好意的なムード。

店の中にはムフフ♪なおねーちゃんが15人と現地人のお客が10人ほど。「ビール飲むなら1本20.000RP(コンビ二でも15.000RPだから安い)。おねーちゃんはどれでも10万RPで何でもアリだ!」と意味深な発言。おねーちゃんたちも「この人、一人で来たの?何者?」みたいな感じで好奇心アリアリ♪「おいおい!君たちは客がついとるだろーが!」とつっこむと、現地人の客からも「エエから持っていきなさい」。むむっ!しかし、そこまで失礼な事はできないと断ると、なんと奥から美少女が…。

で、早速、奥の部屋にいく事に。勿論NF(生フェ)、NN(生中) OK!なんでもアリで偽りなしの明朗会計に大マンゾク!!店先まで一緒に出てきて美少女ちゃん、なにやら男たちに質問されて恥ずかしそうに答えると、店内が「オオォー!!」と沸き立ち、おねーちゃんたちがみな一斉に「今度はわたしヨ、わたしヨ」とうれしい申し入れの嵐。これぞアジア~♪用心棒風の兄ちゃんたちにも、すっかり気に入られ「明日も来いよー!ジャパン」とうれしい言葉。「インドネシア人はやっぱり合うなー」と勝手に思いながら帰路へ着いた。

ホテルが建ち並ぶマンガベサール、ここにもおねーちゃん調達の場所は存在する。ロカサリという門の奥にある某ディスコ。ここには今やアジアで稀少となっている相当な若い娘も存在する。だが、このディスコには面白いルールがあって、絶対的にママさん(※斡旋オババ)を通さないと事をいたせないのである。それは例え見えない所で個人的に口説こうとも、絶対にムリな鉄の掟であるようだ。言い値は25万RPで、20万RPに値切るも絶対に譲らない。

と、目の前には「ディスコの中で1番若いの連れてきてよ!」と注文した僕の要望を遥かに凌駕する飛び切り2人組が♪しかし、僕は金額の問題ではなく、20万RPを譲りたくなかった。それは先ほどのスラム美少女に申し訳が立たないと感じた事もあるのだが、【言い値を下げない】=【そんなに気に入られてないのでは?】という妙な思いもあった・・。(苦笑)

「じゃーいいや」と、斡旋オババに意地を張ると、さぁーっといなくなってしまった。「ああぁ、、もったいない…(汗)」。それから1時間ほどビールを飲みながら座っていると、他の斡旋オババが違う娘をどんどん連れて来るではないか。が、暇つぶしに値段を聞くも、がんとして25万RP以下には下げず。「ま、明日またスラム置屋に行くからいいや」と思い、出口のエレベーターへ。

と、偶然なのか必然なのか。なんと最初の2人組少女隊も、丁度客付かずで何と3人だけでエレベーターに乗り合わせた。聞くと、若すぎてインドネシア人には人気がないとのこと。ここは鉄の掟があってマネージャーを通さないと客とは行ってはいけないらしい。「ふーんそうなんだぁ、じゃー僕の事は嫌いじゃないんだ?」と聞くと、ニコニコするではないか。

これは何とかしなければ!とひとつアイデアが閃いた。「じゃーさぁ、君たち2人の内1人をマネージャーにしてさぁ、20万RPでひとつどうよ?」と駄目もとで交渉してみると、「何なの?この変な外国人は」といった様子…汗)。しかし次の瞬間、笑いながら2人してごにょごにょと相談。そして、「じゃーあなたが選ばなかった方をマネージャーにするということでOK?」との返答。

いやはや、なんとうれしい言葉。しかし、そんなんでいいのか鉄の掟?まぁいいや。しかし、2人ともほんとに可愛くて「40万RPで3Pどうよ?」というと、「それは駄目でしょ。マネージャーがいなくなっちゃうから」と訳の分からない答え。「さぁどっち?」嬉しいながらもしぶしぶ1人を指名。もう片方の娘がマネージャーとなって近くの指定ホテルへ。一応、形式上マネージャーになった片方を玄関に待たせて、いざっ!!事を終え、玄関に出ると先ほどの娘が待っていたので20万RPを渡すとニコニコしながら、「じゃー私たち帰るねー」とシクロに乗って無邪気に帰って行った。いやはや素敵な感じの、この街の美少女たちに翻弄されたいい一日であった。

翌日は、飛行機さえ欠航するほどの物凄い大雨。昼には止むも、インフラの遅れたここインドネシアの道路は、全て川or沼?と化してしまった。ようやく暗くなりだした頃、捕まえたシクロ親父に例のスラムへ行ってくれと頼むと、「こんな状態でホンキか?」みたいな事いいだしたので、「チップ弾むから行けや!」とごねて、いざ出発。

ばしゃばしゃと水丈40センチはある道なき道を進む、気分はまさにリバークルーズ。アマゾン探検隊の気分の中例のスラムへ。予想通り、やや高台にあるこの場所は洪水状態にはなっていなかったが、村中停電ではないですか。そんな中、わずかなロウソクの明かりだけを頼りに奥へと進む。昨日より更にギラギラと光る現地人の怪しい眼光の中を、大雨にもめげずたった1人でやってきたこのヘンタイ外国人に対し、彼らはすでに襲うという概念を超え尊敬すら抱いているような感じを受けた(と思う)。

というわけで、昨日の置屋BARに着いたが、今日はどうも様子が違う。客もおらず用心棒風も2人、おねーちゃんも3~4人。驚いたような表情で「おまえこの状態の中来たの?」みたいな事を言われたので、ニヤリうなずく僕に対しポカンとした2人の用心棒風。昨日の美少女ちゃんもいないのでさらに奥へ行くことにした。すると、そこには昨日、解からなかった驚愕の事実が…。

暗がりの中を更に奥へ奥へ!迷路に近い裏路地の中をつき進む。気分はすでに行け行けカワグチヒロシ状態である。しかし、そこにはなんと無数のロウソクに照らされた20を超えるであろう置屋群が!!圧倒的な数、しかも1件に十数人は居るので単純計算でもこの一角だけで締めて200人以上!!怪しく揺れるロウソクの灯火に照らされた空間は、まさに地獄の桃源郷に遭遇したかのような妙な興奮を覚えた。

もちろん客なぞわたくし1人vs相手は200を超える。引っ張りだこの中厳選5人をチョイス♪2発5人をおいしく頂いて参りました。すでに明日東へ向かう快速特急のチケットを購買済みのわたくし、明日はどうしよう―。

【文提供/ビレッジK氏】
アジアをこよなく愛し、通い続けること早や30年以上。自由の地を探し求め続けるオトコ(50代)。職業は「トレジャーハンター(自称)」。国境地とか辺境地とか危険な地帯が好き。大好物はビアチャーン。心はピュアな助べえオッサン日本A代表。好きな食べ物:もぎたてアジアの果実/嫌いな食べ物:都会で売れ残った渋い果実。

 

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