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小悪魔キャディーの日曜日

投稿日:2005年2月2日 更新日:

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三十路を迎えた年末のこと。親父から「お前もやれよ」と言われようが、日本時代の会社の上司に、「付き合いだからさ」と言われようが、かたくなに拒み続けてきたゴルフを始めた。理由は、いや特にないが。ただ何となく・・・。

で、明けた年初め、第2ラウンドとあいなった。年末のデビュー戦は、スコア140。そして、第2戦となった今回は、143と三つスコアを落としてしまった。「なんだ、君センスないんだねぇ、辞めたほうがいいんじゃないの」という声が聞こえてきそうだが。

いやいや、実はそれにも分けがあって。この時期は、まだまだ年始のハイシーズン、それに加え日曜日ということもあってか、ある程度の混雑は予想していたが、行ってみるとびっくり!!朝も早くからクラブは、多くの観光客でごった返していた・・(しかも韓国人の団体多し)。 と、そこまではまだ許せる。

「んっ?前回のデビュー戦と違い何か違和感がある・・・」。ふと見渡すと、コースを回る人々の周りには、ユニホームを着た正規キャディーのほかに、なぜかタイ人の子供達がいっぱい。「何かのイベントか?」。それとも「家族につれてこられた同伴の子供達か?」。その雰囲気は何か週末のピクニックのようでもあるし難民キャンプのようでもある。(汗)

近づいてよくよく観察してみる。「ま、まさか・・・」。

いや、そのまさかである。あまりの混雑にレギュラー組のキャディーたちだけでは足りず、そこに助っ人の臨時バイトとして雇われてきたのは、小・中学生ほどのガキたちなのであった。そして、そんな中、僕についてくれたキャディー。名前はギップちゃん、歳は12歳。このような臨時キャディーのバイトはこれで3回目だという。(ヤ、ヤバイ)

で、一緒に回った知人についたのも同じく12歳の友達らしく、その日のプレー中、二人はキャピキャピと荷物を運び、ワイワイと私語を楽しみ、それはまさにピクニックのようで、「紳士のスポーツ」というゴルフ特有の言葉などみじんも感じさせてくれない(汗)。

で、もちろん、こんな子供にキャディーの資質を求めるのが間違っているものだが、僕はいかんせんコース2回戦のド素人くん。それでも、僕より1回コース歴が長い彼女に頼ろうかなどと甘い考えをしたのが間違いだった。 残りヤード数、使用クラブ、パターの際のラインの読みなどなど・・・教えて欲しいものを優しく彼女に尋ねてみるが、彼女はただただ微笑を返してくれるだけで、そんな高度な質問になど答えることは出来ない(ま、当然か。期待するほうが悪い)

そして、ただ、彼女が僕に伝えてくれるのは「また次のコースも池があるよぉ~♪」と僕の池ポチャを期待してニヤニヤするというもの。それに応えるように、何度も池ポチャを繰り返す僕と、それを無邪気に喜ぶギップちゃん。「こんなんでいいのだろうか・・・」。紳士のスポーツゴルフ。

で、しまいには、僕のスコア表を友達の臨時キャディーたち(もちろん子供)に見せまわす小悪魔ギップちゃんと、周りから軽い嘲笑を受けまくる僕。全くみじめなものです。(汗)

でも、そんなおかげか前半はスコアを落としたが、後半に入るとキャディーには頼っちゃいけないという自力の念から、何とかスコアを上げることができた。素人の僕にとっては、後ろから迫り来る混雑と、幼いキャディーちゃんという、かなりの試練ではあったが、まあ、結果を見ればこれはこれでよかったのかもしれない。

ま、何はともあれ、ありがとう小悪魔ギップちゃん。彼女にとって、楽しい休日バイトとなったことを祈るとしよう。

 

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