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地下鉄開通に見るタイ人

投稿日:2004年7月7日 更新日:

2004年7月3日。ついに地下鉄の一般運行が始まった。その日、ちょうど所用で、バンコクを訪れていた僕は、ホテルのニュースでプミポン国王が地下鉄視察をしている映像を見た。ということで、開通の翌日、チャトゥチャク内~終点のファランポーンまで乗車してみることにした。運行区間は、下記のように、北部郊外のバンスー~ファランポーン(中央駅)を結ぶ約20キロ。

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Bang sue―Kamphaeng Phet―Chatuchak Park―Phahon Yothin―Lat Phrao―Rachada―Sutthisan―Pracha Rat Bamphen―Thiam Ruam Mit―Rama IX―Phetchaburi―Sukhumvit―Queen Sirikit National Conventin Center―Bon Kai―Lumphini―Silom―Sam Yam―Hualamphong

タイ語だと「ロットファイ・タイディン(地下鉄列車)」という。タイ人同様、ワクワクしながら、エスカレーターに乗ること3度、搭乗券売り場まで降りる。今日は、日曜日のせいか、半ば展示会のような異様な盛り上がりと混雑さを呈する駅構内。周囲に耳を傾けると、「どこまで乗ろうか?」とか、「終点まで行ってみようよ」などという声が聞こえてくる。どうやら、目的地などは特になく、ただ興味本位で乗車している人が多いらしい・・(汗)。

実際、始発駅から満員状態。途中で降りる人は、皆無といっていいほど少なく、皆が皆、ヤンヤヤンヤ言って、終点駅まで乗車していたので、これは間違いないようだ。手に取ってみると、磁気仕様(?)のコイン形チケットはプラスティック製か。乗車する際は、自動改札に設置してある画面にコインをかざし、それを機械が読み取る。そして、下車の際は自動販売機のようにコインを機械に挿入して、それが没収されるという画期的かつ最新型のシステムである。う~ん、これはスゴイ!ただ、ここはやはりタイランド。なぜか、チケットを購入する際の販売機などは存在せず、窓口で係員から購入するという原始的なものであった・・(汗)。

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そして、電車内は、日本の通勤ラッシュを思わせる満員状態!!昨日開通したのと、週末のせいもあり、これほどの乗客数になっていることは間違いないのだが、それにしても、BTSのラッシュ時にも体験したことのない人の群れ。いや~な感触、日本時代の過去の記憶が蘇ってくる。「ああ、タイも日本みたいになってしまうのか・・」。

だが、やはり利用するのは、のんびり型性格のタイ人。日本でいうところの通勤ラッシュの約8割ほどといった感じだったが、駅員が押したりひっぱったりして、無理やり客を乗車させる作業など、もちろんタイには存在するはずもなく。ただ、皆が皆、「ああ~これは乗れないねぇ・・」などと言いながら、次の電車が来るのを待つのであった。「今日も渋滞で・・」という遅刻の言い訳は「今日も地下鉄が満員で中々乗れなくて・・」に変わったりするのだろうか?などと思わず想像してしまった。

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また、満員の際の下車も手馴れていないのは確か。皆が皆、「コンユォ、コンユォ(人が多いねぇ)」などと嘆きながら、下車の際は、前の駅時点から慌てて乗り降り口に移動するといった感じ。やはり、タイ人には、タイには、日本のような満員電車、ラッシュというものは似合わないようだ。そんなこんなで、およそ30分近くを要して、チャトゥチャク~ファランポーンまで移動。
そして、その後、タクシーに乗ると、なぜか市内道路はガラガラ。うん?地下鉄のおかげか。運転手に世間話を投げかけてみる。「いやぁ、さっき地下鉄乗ったけど、人多くてウンザリだったよ。もう二度と乗らないかもね」。「マイペンライ!タイ人なんてヤンヤ言って乗るのは数日中だけだよ」。

やっぱそうだよなぁ。タイ人だもんなぁ。きっと、僕が次に利用するときには、この日の混雑がウソであったように、何事もなかったかのように現在のBTSのような快適な乗り物に変わっているのであろう。(多分)

 

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