前回、「サバイ・ピープル（快適に生きる人々）」なる、僕のアパートのオーナー（兼管理人）のことを書いたが、今日も、そんな彼について、もう一ブログ。（先日の出来事）ふと外に出かけようと、部屋のドアを閉めた、、その瞬間。カギを中に忘れていることに、すぐ気づいてしまった・・汗）。「また、やってしまった・・」。おっちょこちょいの僕が、よくやってしまうミスであるが、彼女も、外出中のため、呼び戻すのはめんどくさい。というわけで、早速、アパート1Ｆのオフィスに行き、オーナー氏に、その旨を告げることに。「あら、やっちゃったわねぇ～」と、隣りにいる奥さんは、微笑ましく笑うのみである。
そして、しょうがないな・・とばかりにオーナー氏は、スペアキー保管庫の中を、ゴソゴソ探し始めた。計200部屋近くあるので、そのカギの数も膨大である。が、、5分経っても、全く、僕の部屋のスペアキーは見つからない。「うーん、ないんじゃないの？」と、僕も、一緒に探し始める。それでも、見つからない。この辺から、イヤーな雲行きに・・。と、、今度は机の引き出しの中から、空き箱を取り出すオーナー氏。以前から使用していたカギも交じっているのか、中から出てきたのはジャラジャラと、おそろしい数のカギの山！！「どんだけ、あるのよ・・」と思わず突っ込んでしまったが、原因は僕であるからして、それからは二人して、埋まらないパズルのピースを探すようにチマチマとした作業開始・・ぐへぇ）。
それぞれのカギには、部屋番号が書かれたシールが貼られているため、僕の部屋に近い数字が見つかると、「あっ、惜しい！いや、違う！」などと、喜々としてスペアキーを探す作業に没頭する二人。ここまで来ると、もはや、どちらが先に見つけるのか？という競争心すらも、ちょっぴり漂う雰囲気である。が、更に、10分後、、結局、全てチェックしても見つからないのであった。「な、ないんかい！？」 いったいどんな管理体制なのよ・・と突っ込みたくなったが、そもそもの原因は僕であるからして。「うーん、、で、どうすればいいの？」と僕の心配もつかの間、ようやく動く決心を固めたのか、オッサンは重い腰を上げながら一言。「俺について来い！」。
「んっ？？」と僕の部屋まで連れだったオーナー氏、おもむろに、ジャラジャラとオシリにつけたキーホルダーから、マスターキーを取り出すと、ものの十数秒で開けてしまったのだった。「なんだい、マスターキー持ってたのかよぉ～！！」。初めから、これを貸してくれればよかったのに。それまでの作業は、いったい何だったのか・・。ああ～分かった。オフィスからここまで上がってくるのがキーキアット（めんどくさかった）でしょ？突っ込む僕に、テヘヘとした笑みを返してくるオーナー氏。そんな彼の余暇は、エアコンをガンガンに効かせたオフィスで、カントリーミュージックを掛けながら、趣味であるエロサイト閲覧（英語）にいそしむことである。
ああ～タイ人ってホントに適当だなぁ、、でも、ちょっぴり、その性格が羨ましくもなる。そう、「サバイ・ピープル」の周りには、いつも、笑顔と笑いが広がっている。
