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男たちの南国物語 VO.42 メイクマネー!グレーゾーン突入日和―パタヤ商売編

投稿日:2018年2月6日 更新日:

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漢字Tシャツを作ってタイ(パタヤ)で売る。稚拙な思いつきが具体的に動き始めた。

僕らは毎日早起きして、日中行動するようになった。乗り合いタクシーのソンテウを乗り継ぎ、パタヤに点在する大小様々な市場に足を向け、街中のTシャツ屋を探索して回る。パタヤは観光地だけにレストランやナイトバー、ショップ向けのオリジナルTシャツやポロシャツを製作するTシャツ屋が何軒か見つかった。当時はまだコンピューターを使ってデザイン~プリントするような店は少なく、切り貼りしたカッティングシートから木枠のお手製シルクスクリーンを作成して手刷りするような店が大半だった。

僕らが最終的に辿り着いた店は、パタヤ北部エリアのナクルアにあるTシャツ屋だった。人柄の優しいオジサンと息子の二人で個人経営している工房のような店で、見た目はほとんど家だった。大学生ぐらいの年頃の黒縁メガネの兄ちゃん(息子)が僕らの担当になった。工房には彼が作ったオリジナルTシャツがサンプルついでに展示販売されている。全て手書きで製作しているというデザインは、デフォルメした人物キャラを描いたセクシー系のTシャツで、ポップでコミカルなアニメタッチが特徴である。

パタヤでよくある光景―葉巻を燻らせる金髪サングラス姿の外国人オヤジと、誘うような艶かしい笑みを浮かべる現地レディみたいなナイトバーの一コマを切り取ったようなデザインで、セクシーなボインタッチの南国娘に夢中になっている助べえファラン(欧米人)の様子をコミカルに描いた類のものだ。「HELLO- SEXY MAN-」といった英文字の吹き出しが図柄の中で踊っている。黒縁メガネの兄ちゃんが作るTシャツは、パタヤのナイトバー方面の店に中々好評のようだった。

持参した書籍と共に、その中から僕らが厳選した漢字の字面(じづら)や家紋を拡大コピーして修正を加えた用紙資料を兄ちゃんに手渡す。おそらく見たことがなかったであろう日本風のデザインに彼は予想以上に興味を持ってくれ、好意的に仕事を引き受けてくれた。

木枠のシルクスクリーンは大小様々あり、中サイズを3枚ほどオーダーすれば全て事足りた。デザインは持ち込みということになるのでアートワーク代金はかからない。一枚あたり500バーツ程の安価で作成してくれるようだ。それから僕らは度々そのTシャツ工房に足を運んでは、彼らの作業場を見学させてもらい、技を盗むことに励んだ。やがて一週間程が経ち、いざ待ち焦がれていたシルクスクリーンが完成すると、兄ちゃんにお手本を見せてもらいながら、見よう見真似で早速試し刷りを始めた。

専門道具が売っている文房具屋を教えてもらい、デザイン用のペンとか定規、ハサミ、カッターナイフ、筆に刷毛、ヘラなど作業道具一式を買い揃える。一番コストがかかるのがプリント用のインクで、欧米系メーカーから安価なタイ製まで色々とあった。シンプルな漢字(家紋)のデザインを際立たせるため、そしてプリントが簡単に剥がれ落ちないようにと、僕らはアクリル製のラバーインク(色は白黒赤など)を選んだ。

それからリュウさんの部屋を作業場にして、朝から晩まで二人で、持ち寄った不要の衣服に試し刷りする日々がしばらく続いた。いよいよ本刷りしたくなる段階までくると、せっかくだからバンコクに足を延ばしてボディーを探そうか?とリュウさんが提案してきた。更にどうせなら何箇所か市場を回ってみようということになった。僕らは二、三日のバンコク仕入れ旅を計画した。僕はリュウさんと初めての遠出をするようなちょっとした旅気分になり、久しぶりのバンコクにウキウキと胸が踊り騒いだ。

北パタヤのバスターミナルからエカマイ行きの中距離バスに乗り込み、およそ2時間弱。バンコクへと足を向けた当日は平日の金曜日で先ずはヤワラート(チャイナタウン)へと足を運んだ。もう一年近く経っただろうか。仕事を辞めて訪れたタイ、あの頃の自分がもう何年も昔のように感じられる。僕を旅へと誘ったエビスさんに連れられ、訪れて以来二度目となるヤワラートは懐かしい再訪でもあった。

煌びやかな黄金色の看板を掲げた金行(ゴールドショップ)や中華レストランなど高層のビルが建ち並んだ、華やかな目抜き通りから細かく延びるサンペンレーン市場の雑踏に久しぶりに足を踏み入れると、すぐに心が踊り騒いだ。前回訪れた時は仕事を辞めたばかりの悶々としていた時期だったし、エビスさんの付き添いだったから、つまらなく疲れた思い出しか残っていない。しかし、二度目となる今回は、自分で商売していくための調査を兼ねた散策だからなのか、狭い通りを埋め尽くす人々の熱気に興奮を覚えた。

エビスさんは、カツラとか業務用マネキン、ビール会社のロゴが入ったセクシードレスに、クリスマス向け衣装(グッズ)などをチャイナタウンで大量に仕入れて日本に発送し、インターネットオークションで売っていると言っていた。往復の旅費が出るぐらい中々の小遣い稼ぎになるんですよ、と話していた。リュウさんにその話をすると、「なるほどなー、それは面白いかもしれないねー」と、日本向けに何か商売はできないかと興味を抱いた様子だった。

続いて向かったのがボーベー市場という衣料品専門の問屋街だ。傍に運河が流れる昔ながらの情緒ある街並みに、ふと見上げるほどの高層タワーが数軒立ちそびえている。ボーベータワーという名前のファッションビルで、どうやらホテルが併設されているようだ。半地下~地上10階以上はゆうにあるだろうか。エアコンがガンガンに効いた薄暗い構内には小ぶりなテナントショップが所狭しと軒を連ねている。Tシャツ、ワンピース、ジーンズ、メンズにレディース、婦人服、子供服といった感じで、それぞれの店オリジナルの衣料品が雑然と店頭に飾られ、背ほどに高く積み上げられた在庫の山が通路を埋め尽くしている。じっくり見て回るには一日では足りないほどの店舗数である。

僕らが探し求めている無地Tシャツはレディースサイズ。パタヤは夜のお仕事をしているお姉ちゃんが多いし、市場で売るならやっぱり男より女だろうという結論に達し、先ずは女性をターゲットにしてサンプルを作ってみることに決めたのだった。

テナントに入る業者たちの協定の取り決め(暗黙のルール)なのだろうか、販売に際しては3枚以上とか1ダース(12枚)以上の取引から応じて卸し価格(WholeSale)となるようだ。ちょっと自分用のTシャツでもと気に入って、個人的に一枚だけ購入しようと値段を訊ねてみても、だいたい煙たそうな対応が返ってくる。「ワタクシたちは基本的に業者向けの卸売り専門ですから…」という雰囲気をプンプン匂わせ、「アンタタチは外国人のようだが大口のバイヤーではないのかね?小売りなら相手にしないよ、他の店を当たってくれ。シッシッ!」といった態度を存分に漂わせている。それは往々にして(ヤワラートでもそうなのだが)中華系らしきタイ人が経営する店において特に顕著に表れるように感じられた。

そんな現地業者たちからの冷やかな洗礼を少なからず浴びながら、僕らは数十枚の取引でも快く応じてくれそうな店を、そして何より自分たちの理想とする良質な素材のボディーを探し求め歩いた。イメージとしてはタイ人女性が好みそうなピッタリサイズで、可愛い漢字デザインの「チビT」といったスタイルだった。

構内を数時間かけて一通り早足で歩き回った僕らは、数あるショップの中から数軒のTシャツ屋にターゲットを絞った。それらの店に再度、足を向けて素材や値段(卸価格でも大丈夫か?)など具体的な交渉をスタートさせる。もちろん交渉事を主導しながら進めていくのは社交的な性格のリュウさんの役目である。関西人のリュウさんは、どんな店でも臆することなく、得意のベタなズッコケの掴みから入り、自分のテリトリー内に誘い込むように会話を始めると、タイ語ギャグを随所に織り交ぜながら、タイ人たちの輪の中に踏み込んでいった。その口ぶりはとても偉そうで、大そうな人物を気取っている感じだ。

「我々は日本人でタイに住みながら衣料関係のビジネスをしている者なんだけどね。今回、大々的にジャパニーズスタイルの漢字デザインのTシャツを考案して作成することになってね。日本にいるビッグボスからはとりあえず1.000枚ぐらいから始めてみてはどうかと言われているんだけど、先ずはタイにどんなボディーがあるのか、色々なサンプルをボスに送らなければいけないんだ。それでとりあえず、この店では無地のTシャツを50枚ほどサンプルで購入したいと思ってるんだけどね。そこで質問なんだが、例えばラーカーソーン(卸売り価格)は1.000枚オーダーだと幾らぐらいになるのか?500枚なら?100枚なら?それぞれの大体のプライスを教えてくれ」

流暢とは言えないが、スラング交じりのフランクなタイ語と英語を織り交ぜて、自分優位に会話を進めていく。その口ぶりと風貌、明け透けな態度に好意的なタイ人もいれば、「うちは店頭に掲げている100バーツ以下では売らないよ。オーダーが何枚でも一緒だよ」と門前払いするように値下げ交渉を一切受けつけない店も多くあった。いや、そういう店の方が多いと言えるかもしれない。だからこそ、リュウさんは会話の始まりで必ず相手に小ボケを一発かました。下手(したて)でゴマをする太鼓持ちのようにタイ人の懐へ侵入を試み、その反応を窺いながら、徐々に会話の主導権を握っていくのが長けていた。

そんな感じで、リュウさんの会話術にハマリ、半ば仲良くなったオバサンがオーナーの店で、無地のTシャツを50枚ほど購入した。丸首のオーソドックスなタイプのボディーで、色は白と黒の二色。可愛いレディースサイズのMとLを半々の割合でミックス(アソート)して購入した。それは僕にとって初めてのタイでの仕事、初めての仕入れ体験だった。リュウさんが値切りに値切って仕入れた、記念すべき第一号サンプルTシャツの一枚あたりの原価は60~70バーツ程だった。

宿泊先はリュウさん行きつけの定宿で、スティサン地区にあるナイスパレスという名前の安宿だった。ひなびた中華系の中級ホテルといった様相で一泊400~500バーツ程と格安だった。バンコクの中心部から北へと離れたエリアにあり、ホテル周辺はのどかな景色が広がっている。BTS(高架鉄道)のスティサン駅から歩けるほどの近距離で、小さな通り沿いには場末感漂うローカルカラオケ(ゴーゴー店)がひっそり佇んでいる。夜になると通りには怪しげなピンクネオンが灯り、現地のタイ人男たちが集い飲み騒ぐ、ふしだらな一面を見せる。僕らが泊まるナイスパレスもそうだが、周囲に点在する数軒のホテルは連れ込み宿と言ってもよかった。日中歩き回った疲れからか、僕らは夜遊びは控えて、ホテルのレストランで食事を取り、翌日の仕入れに備えた。ZZZ...

バンコク仕入れ旅となる滞在二日目は土曜日。というわけで週末市場のチャトゥチャック(ウィークエンドマーケット)に足を向けた。定宿のナイスパレスからはタクシーで1メーター程の近距離だ。僕がウィークエンドマーケットを訪れるのは、これまた二度目で、学生時代に友達と旅行でタイに来た時に少し散策した覚えがある程度だった。改めてその敷地面積の広大さに驚いた。タイ最大級の市場内にはゆうに一万店舗を超えるのではないかと言うほど多種多様なショップが密集している。一日では到底全部回りきれないほどの店舗数。突き刺す熱帯の太陽とごった返す人々の熱気で、市場内は大きな蒸し風呂のようだ。衣料品、古着、軍モノ、雑貨、小物、日用品、アクセサリー、照明、インテリア、食器に陶器、ペット用品にペットそのものまで何でも売っている。目が回るほどの商品群に釣られて散策していると、すぐに自分の居場所が分からなくなってしまう迷路のような市場だった。

僕は仕入れの合間に、ここぞとばかりに自分用の古着を買い漁った。僕はとりわけ古着が好きな人間だった。初めて古着を買って着るようになったのは予備校に通い始めた頃だ。誰が着ていたかも分からない他人の着古しなんて汚らしいと母親に言われて、初めは敬遠していたのだが、18~19歳と言えばオシャレにも関心があるお年頃である。少ない小遣いの中から洋服を購入するため、僕は古着に手を出したのだった。福岡の天神(大名エリア)に点在する古着屋に足繁く通い、ユーズドの素晴らしさを覚えた。とりわけ軍モノの払い下げコートなんて年代物を見つけると、これはどこの国の軍人さんがどんな時代に来ていたコートなんだろうか、と胸を踊らせたものだった。

大学から上京する際に、住まいを下北沢に選んだのにもワケがあった。田舎者の僕がポパイか何かのファッション雑誌でよく目にしていたのが、古着特集で渋谷、原宿などと一緒に必ず出てくる下北沢という街の名前だった。どうやら下北沢という街には古着屋が沢山あるらしい。それほど僕にとって古着とは趣味の領域を少しはみ出したような大きな存在でもあった。

チャトゥチャック市場内の古着セクションを食い入るように見て回っていると、下北沢の老舗古着店「シカゴ」をふと思い出した。圧倒的な商品数と安さで人気のショップだった。シカゴで売られていた商品の価格相場を思い返しながら、チャトゥチャック内で売られている古着の価格帯と比較してみる。質の良し悪しはあるけれども、日本の半額近く~三分の一程度の価格に改めてタイの物価の安さを感じた。これだったらシカゴにも売っていそうだなぁ、日本でも売れそうだなぁ、といったイメージが次々に膨らんでいく。これが何か商売に繋がれば…と漠然とした想いが頭を過ぎった。

多くの店が閉店のシャッターを下ろし始める夕暮れ時まで、僕らは終日に渡って市場内を散策した。結局、チャトゥチャックではラインストーンをあしらった小洒落たTシャツ屋が気に入り、無理にお願いして無地のボディーを譲ってもらった。今回はサンプル買いだけど上手くいけば数百枚単位で追加オーダーすることになるからヨロシク!といった感じの軽妙な語り口で、リュウさんはヤリ手の専門業者のように振る舞い話をまとめた。女店主が自分より年下であるのをいいことに、強引に交渉を進めると、初めの言い値からかなりの額まで値切ることに成功した。

その店のTシャツは縫製もキレイで丈夫に作られており、滑らかなストレッチ素材の良質タイコットンを使用していた。デザインは胸元が広く開いたV字ネックで、袖は短めのプチスリーブ、ジャストサイズで着るスタイルだ。無地で売るなら一枚あたりの単価は100バーツ以下は絶対に譲れない、という女店主に負けて、普通のTシャツよりは割高だけど素材の良さが軍配を上げた。サイズはフリーサイズ(M)のみで、これを白黒半々で50枚ほど購入した。二種類のサンプルTシャツを手に入れ、僕らは心地よい満足感に包まれていた。

バンコクへのちょっとした仕入れ旅は、僕に大きな刺激を与える経験となった。

パタヤに戻ると、僕らは仕入れた計100枚の無地Tシャツにさっそく手刷りプリントを施していった。「愛」、「心」、「誠」、「武」、「龍」、、センター、胸元、袖口、襟ぐり後ろと、それぞれ思い思いのデザインとパターンを思い描きながら、漢字や家紋をあしらっていく。それは仕事というより、趣味の延長とか図工の時間みたいな楽しい作業だった。数日かけて半分ほどの試作品を製作した僕らは、さっそく誰かに見てもらうことにした。

販売希望価格は一枚200~250バーツに設定。これだと一枚あたり100~150バーツ程度の利益にしかならないが、それ以上は売るのが難しいだろうという結論だった。一応ながら二人で考えたブランドネームは「二三一」と漢字で表記して「ニサイ」と読む。タイ語でニーサイ(性格)という言葉があり、ニーサイ・ディー(性格が良い)、ニーサイ・マイディー(性格が悪い)なんて感じで使うのだが、まあ、作業中に冗談話から生まれた語呂合わせのネーミングだった。

さて、市場で売るためには店舗を賃貸しなければならない。商品を売るためには誰かタイ人を雇って売ってもらうしかない。不法就労になるので僕らが堂々と店を構えて自分たちで売るわけにもいかない。既存の店と交渉して委託販売してもらうという方法も考えられるが、そうなると利益は半減してしまう。そもそも考えれば、サンプルで製作したTシャツが100枚全て売れたとしても、上がりはせいぜい1万~1万5千バーツ程。固定費や人件費などを考えるならば、やはりある程度の資金を投じないと低予算では難しい商売だと思われた。

商品サンプルが出来上がったはいいものの、いったいどうやってこのTシャツをパタヤで売るつもりなんだろうか?しかして、そんな僕の疑問に簡単に答え、想像を裏切るように、リュウさんの行動力はすさまじく大胆だった。

リュウさんは昼間にお茶するカフェ、馴染みのレストラン、行きつけのマッサージ屋など、外出する際は所構わず、20枚程度に見繕ったサンプルTシャツをスーパーのビニール袋に入れて、随時それを携帯するように持ち歩いた。とりわけ夜の女性たちにターゲットを絞っているらしく、袋を手にぶら下げて平然とバービア街を練り歩いた。

適当な店に入ると、普段通りに酒を飲み、雑談に興じる。そのうちリュウさんの小脇に置かれたビニール袋の中身を気にするレディが現れる。何が入ってるの?何の買い物をしてきたの?といった感じで興味津々に訊ねてくる。リュウさんは袋の中からTシャツを取り出し、自慢げに見せる。これは自分たちが作ったものだと説明する。日本語の文字が書かれたTシャツに好奇の目が向けられ、やがて店内の女性たちが野次馬のように群がってくる。

リュウさんはどこぞの衣料業者か専門バイヤーのような雰囲気を存分に醸し出しながら、日本向けにタイで製作したサンプル商品だと嘘吹く。幾らで売ってるんだ?と値段を訊ねられる。リュウさんは適当な数字の日本円の販売価格を教える。タイバーツで換算すれば数千バーツ程の高値で売れるのだと得意げに語りかける。「オッホー!」と驚きの声を上げてタイ人たちが話に乗ってくる。

やがてTシャツにデザインされた漢字の意味を知ると、それを気に入って欲しがるレディが出てくる。リュウさんはサンプルだから売り物ではないと答え、どうしても欲しいなら300バーツで譲ってやろうと提案する。「ペェーンナ(高いヨ)!」とか「タダで頂戴!」と強請ってくるレディもいる。これはバンコクでオリジナル製作している良質な素材を使用した商品だから、コストが結構かかっているんだとリュウさんは淡々とした口調で力説する。そんな風にしてリュウさんはタイ人相手に200~250バーツ程度で見事にTシャツを売りさばいた。

まさにリュウさんの独壇場だった。世界各国の人種が入り乱れる、パタヤの夜の喧騒にまぎれた悪徳セールスマンとでも言うように、リュウさんは超原始的な手法でサンプルTシャツを売り歩いた。詐欺商法を彷彿させる一種あくどいやり方に、僕はほろ苦い感情を抱きながら、同時にグレーゾーンに足を踏み入れている自分を感じていた。

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