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サラリィマン A-GO-GO (前編)

投稿日:2009年8月16日 更新日:

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タイの首都バンコクから東に向け車で走ること、およそ2時間。そこには小ぶりなB級リゾートパタヤビーチがある。パタヤは世界各国の様々な言語が交錯する街、欧米文化が漂う街、のんびり穏やかなアジアの空間に浸れる街、そして、男と女のリアルな本性が充満する街。そんな街パタヤに、ある一人の日本人サラリィマンが足を踏み入れた。もう一言付け足して言うならば、彼は、日本のエロサラリィマン代表でもある。年に数回の長期休暇。お盆休みに夏休み、そして、有給休暇を利用しての息抜き旅行。毎日、家族のために、あくせく働いてきた自分へのご褒美のようでもある・・・。そして、飛行機でおよそ6時間。南国の地に降り立った日本のお父さん(サラリィマン)は、日本においての家長としての責任とか、課長としての威厳などから開放されることになる。

お昼はBB(ビーチ&ビール)か、GM(ゴルフ&マッサージ)、あるいは、MP(マッサージパーラー)。そして、夜はAL(アジアンレディ)で乾杯♪というのがパタヤビーチでの過ごし方、いや日課である。呼び名は、いつの間にやら、すでに「パパ」とか「シャチョサン」に早変わり。ほろ酔い加減ですっかり赤くなってきた鼻の下をフンフン伸ばした、ただのエロ親父(日本代表)の出来上がりである。でも、それは、いた仕方のないことだ・・。彼らも一人の男だからである・・。そして、彼らが羽を伸ばすのにもワケがある。それがどうやらストレスということになるらしい。彼らは、どうも溜まっているように見える。家族とか子供とか仕事とか社会とかシステムとか規律とか、それはとにかく、いろんな物から発生した説明のつかない何かゴチャゴチャ絡み合って、そして、ネチネチ・・ドロドロ・・したような類のものだ。

だから、日本のサラリィマンたちは、いろんなものを発散(放出)したいのである。そして、パタヤビーチは、彼らを、暖かく包み込み、開放へと導いていく・・・。彼らはとってもビールが似合う。彼らの顔は、いつもテカっている。そして、彼らはどうも力んでいる。発散(放出)したいのは分かるが、どうも力んでいるのである。さすがは、働くガンバルマン、日本のサラリィマン。彼らは、夜遊びに関してもとっても熱心な様子。だが、ここはパタヤビーチ。常夏の楽園。力んだ気持ちで夜遊びしても上手くいくはずはない・・。

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パタヤが誇る一大歓楽エリア、ウォーキングストリート。夕方から歩行者天国となるこの通りには世界の男たちの本能を刺激する店が乱立している。その代表格が、GOGOバーである。そして、日本人のサラリィマンたちは、一様に同じ店に集結する。それが「超子供A-GO-GO」とか「超娘A-GO-GO」、「幸せA-GO-GO」、「居間の人形A-GO-GO」あたりである。想像していた以上の色白の肌、茶髪にすっきりした顔立ち、そして、小柄なピチピチレディとくればだいたいの男たちは、ニヤリ鼻の下をフンフン鳴らすのみである。数本飲んだタイビールですっかり宴会気分な日本のサラリィマン。いつもなら調子に乗って、部下にぷちセクハラでビンタとか、行きつけのキャバクラ嬢を、じっくり時間をかけて・・なんて面倒くさい作業もここでは必要ない。

ひんやりスベスベの肌触り、南国フルーツのような甘い香り、そして、ぽっきり一万円・・とくれば、彼らの頭の中には、ホテルに戻ってからの常夏の情事しか考えることはなくなってしまう。まさにシステム化された流れ作業のように、彼らは、皆が皆、一様に、見た目と、見た目と、とにかく見た目だけ。そして自分の欲望のまま、アジアンレディを連れ出し~ホテルへと誘っていく。ああ~可笑しきことかな、日本のサラリィマン。日本で溜まったいろんなものを発散(放出)する気マンマンの日本のエロサラリィマン。

パタヤビーチにおいての彼らのメインタイムは、日を追うごとに、昼から夜へとシフトチェンジしていく。いわゆる「サラリィマンA-GO-GO」のいつものOPEN時間。夜の8.00にはすっかり食事も済ませ、準備万端の彼らは、いつものオキニを他人(ライバル)に取られる前に・・と早めの出勤。日本では営業先で、長期休暇のパタヤでは夜の店で・・・と、戦場は違えど、彼らは、いつもと変わりなく同人種たちと、彼らの中の戦いを繰り広げている様子である。ああ~せわしきことかな、日本のサラリィマン。連日連夜、同じ店に足しげく通い、もはやオキニにゾッコンLOVEな日本のエロサラリィマン。彼らは、ものの数日で、アジアンレディの虜と化してしまう。「彼女にタイ人彼氏はいるのかな・・」「彼女は他に外国人客がいるのかな・・」。余計な詮索である。現段階で全く意味のないことである。そして、彼女からすれば、大きなお世話とも言える。

彼女たちが、働いているのにはワケがある。彼女たちは、田舎に子供がいる。毎月送金を続ける家族がいる。だから働いている。彼女たちが、本当に詮索して欲しいところは、その辺のところだ・・・。そして、彼女たちは、自分の家族のことを理解してくれる男性を(最終的に)求めている。同時に愛する男性を求めていることも確かだが、とりあえずは金銭のみである。彼女たちは、客に自らの裸を振りまき毎月10.000バーツほどのサラリーを手にする。客からのドリンクチップ、ペイバーバック、諸々合わせれば、あっという間に、その辺の一流サラリィマンの給料を凌ぐことになる。だが、彼女たちは、そんなことで満足するわけにはいかない。田舎の家族たちは、外人との結婚に家に車にバイクに牛に土地に、、と、いろんなものを貪欲に欲しているからである。彼女たちは、大きな期待を一手に背負っているのである。「成人すれば子供が親を世話する」。仏教心の強い国タイでは、これが当然の考えなのである。

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だからこそ、彼女たちの言動はとっても行動的になる。自分に寄ってきた世界の男たちの中から、さっそく品定め。ゴールデンウィーク、夏休み、年越し(ハイシーズン)と、忙しい時期には特に、リアルな男たちの選別&サバイバル合戦が、パタヤの街では繰り広げられることになる。「前払いで何もやってないのに帰られた・・」「相場以上のチップをあげた・・」。彼女たちは、見せかけの色仕掛けと若さという武器で、自分の欲望のままに、男たちを見事にコントロール、そして、あしらい続ける・・。もはや、アウェイに乗り込んだ日本のサラリィマンたちは、成す術なしといったところが現実なのである。ああ~哀しきことかな、日本のサラリィマン。

南国でのリラックス数日間を過ごし、日本で溜まっていたはずのいろんなストレスもどこへやら?すっかり発散(放出)した感のある日本のエロサラリィマン。テカテカだった顔も、幾分、すっきりしたように見える。そして、また、「パパ」は「お父さん」に戻り、日本のせわしなき日常へと帰っていく・・。まさに、ストレス発散型の格安リラックス旅行♪男だらけのアジアツアーとか何とかいう感じだが、ゴルフに夜遊び好きな男性陣にとっては、パタヤは最高の土地であるとも言える。ホントは、そこで終らせるべきなのだ。夜遊び(ナイトライフ)だけに、所詮、お遊びなのである。だが、日本のエロサラリィマンたちは、ある程度の遊べる金銭の余裕を持っているものだ。そして、キャバクラ以上の満足度を体験してしまったからには、彼らのお遊び代は、タイへとシフトしていくことになる。これが男の性なのだろう。「お父さん」はいつしか「男」としての本性をさらけ出し始める。日本のエロサラリィマン代表として、アジアンレディへの送金を始める。ああ~ホントにせわしきことかな、日本のサラリィマン。

サラリィマンにはあまり時間がない。サラリィマンは何か急いでいる。サラリィマンは安定が好きだ。サラリィマンは皆と同じところに群れたがる。サラリィマンには柔軟性がない。サラリィマンは時間に厳格である。サラリィマンはどうもシステマチックである。サラリィマンは風俗が大好物である。そして、サラリィマンの希望(夢)は愛人を作ることである。そんなわけで、タイでの現地妻(愛人)を作り、毎月の送金を繰り返す日本のエロサラリィマン。

何とか家族の目を盗んで国際電話。だが、愛しているはずの彼女の態度はどうもそっけない。会話にEメールに出てくる話(文字)は送金のことばかり。「家族への仕送りが・・」「子供の学費が・・」。結局、日本でもアジアでも家族問題に振り回される日本のサラリィマン。まさにエロスの空回りといった様相である。ああ~誠にせわしきことかな、日本のサラリィマン。パタヤは男と女のリアルな本性が充満し交錯する街。通りのあちこちからは、世界各国の男たちのフラストレーションが爆発し、興奮とともにはじけ続ける。見せ掛けのエロス、女たちのリアルな現実、そして、蜜に群れる男たちの欲望と失われた理性。いろんなものが交じり合い、衝突しながら通りを埋め尽くす。それは、とてつもないパワーである。だからこそ、そこにシステマチックは通用しない。日本人の考えも文化も宗教も時間の概念も・・何もかも通用しない。異国で求められるのは、ただ一つ、柔軟性だけである。送金すれば見返りがあるなどと、サラリィマン的な思考は止めておいたほうが賢明だということだ。

サラリィマンは保証が好きである。だからといって、金銭で保証が約束されるかというと、アジアレベルで物事を考えると、それは無理な話というものだ。冒険には危険がつき物である。愛人への希望(夢)を取るのか、ひと夏のバカンスと割り切れるのか。だが、魅惑の国は、後に、魔性の国となって、男たちの本性をくすぐり始める。もはや彼らの頭の中はタイへの熱い思いのみ、システマチックな単純思考は、瞑想にも似た性の迷走劇を始める・・。

日本のエロサラリィマンたちよ、、タイレディの現実を甘く見てはいけない。ここにはある程度の相場とか、この国の文化、常識、一般的考えというものはあるが、これで絶対通用するといったようなシステムは存在しない。あるのは本能と現実だけである。安定を求める人々よ、、先ずは、夜遊び(ナイトライフ)を満喫することだけに留めておいたほうが賢い大人だというものだ。そう、ここは(結局のところ)アメージング・タイランドなのである。

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