昨晩、友だちと、パタヤのあるバービアに入ると、グデングデンに酔っ払ったねーちゃんが、酒を頼む間もなく、絡んできた・・。見たところ、20代後半といったところか。整った顔立ちはしているが、いかんせん、この商売が長いのだろう。ボロボロの肌に、ムリヤリ塗りたくった感のある厚化粧・・。性格も厚かましいので、とりあえず【厚子(アツコ)/仮名】と名づけることにしてみよう。
さてさて、目の焦点も合ってないぐらい、酔っ払っているのに、、ずうずうしくも、僕らにスリより、お酒をねだってくるアツコ。甘やかすとタチが悪いので、そこそこにシカトを決め込んでみる。だが、ヤツの酔いどれ加減は、彼女を更に大胆にさせる。先ずは「腹が減ったから、20バーツくれ・・」とジャブを打ってくる。心優しい友だちが、しょうがねぇな・・と100バーツ札を手渡す。すると、近くの屋台でガイヤーン(焼き鳥)を頼んだ、食欲旺盛のアツコ。こそっと、お釣りをポッケにしまってみる。「おいおいっ!お釣り返せよっ!」とすかさず突っ込む、江戸っ子な友だち。が、「お釣りはないわよ・・」なんて、甘え面でしらばっくれるアツコ。とんでもない女である。
何が彼女を、そうさせるのか・・。コンビニで買いだしてきた「ビアLEO(大ビン)」を、更にかっ食らい続けるアツコ。態度も言葉使いも、まさに女王様気取りで、店も客に絡みまくりな彼女を野放し状態。ママさんですら、文句の一つも言わないので、尚更、タチが悪い。おそらく、昔はバリバリに稼いでいた古株さんなのだろう。と、、今度は、僕に「一緒に行くぅー」だとか、「ロングタイムでヨロシク・・」だの、とんでも発言を繰り返しつつ、スリスリ酒臭い体を寄せてくるので、、「いや、僕は隣の店のあの子のほうがイイヨ・・」と、断るための口実を返信してみる。
が、その辺は、さすが厚かましいアツコ。「じゃー、あの子をペイバー(連れ出し)して、こっちに連れて来てあげるからお金くれ・・」なんて手を差し出す始末。。「いや、もし連れ出すなら、あっちの店に自分で行くから・・」と返しても、「いや、こっちに呼んで、皆でワイワイやったほうがいい・・」と何とか間に入って、マージン(金)を作ろうと奮闘するアツコ。全く最悪である・・。と、更には、「もうすぐ店も終るから、一緒にヤードン(タイの薬膳酒/まずい)を飲みに行こう」だとか、「チムチュム(イサーン鍋)を食べに行こう」だの、こっちの都合は全くお構いなしな、絡みのストレートをバシバシ打ち続けてくるアツコ、、もう呆れるばかりである。
そして、終いには、「帰りのタクシー代がないから、金くれ・・」と、ずうずうしいにも程があるアツコ。またまた仏級の優しさを見せる友だちが、「全くしょうがねぇな。ほら、君は早く家に帰りなさい・・」と
40バーツを手渡すと、、「100バーツじゃないと帰れない~」と、こんなときにも吹っかけてくるアツコ。と、すかさず、「おいっ!モトサイでも20バーツで帰れるだろっ!」と、一応突っ込んであげる江戸っ子な友だち。。もう、ここまで来ればコントである。
パタヤに林立するバービア群。店の数が多ければ、そこに生きる女たちの数も圧倒的である。観光客の少ないローシーズンの現実。そして、少ないながらも店を訪れる客は、全て、若い世代がかっさらっていく。だが、アツコは日々、稼がないと生きてはいけない。やっかみは、いずれタカリへ。
他人にタカって生きる夜の女。「まだまだ自分はイケてるわよ」と勘違いしてそうなバービア歴も長かろう夜の女。そんな30歳前後には(特に)要注意かも!?なんのこっちゃ。