以前、NHKのプロジェクトXという番組で「アジアハイウェー」という特集をやっていた。終戦後のアジアで数ヶ国を結ぶ高速道路を作るという趣旨の物語なのだが、その事業の一環として、タイ北部地域を日本の建設業社が一任されることになる。で、その際の日本人雇用者とタイ人作業員との軋轢などを描いたストーリーであった。
その中の一節。仕事をサボるヤル気のないタイ人に、日本人現場指揮官は怒号を繰り返すが、現場の輪は乱れるばかり、仕事は足踏みするばかりであった。そこに現れたのが大戦の生き残り、日本人初老(=タイに移り住んでる)。
彼は「タイ人を怒ってはいけません。彼らは誇り高き民族です。」と日本人指揮官を促す。
そして、日本人初老、源さん(=仮名)は、その後、作業員タイ人と雇用側の日本人との間に入り、作業は首尾よく運ぶことになりプロジェクトが終結するというものだったが・・・。
んっ、何か、おかしい!?タイ人は、誇り高き民族??
先日の出来事。ショッピングセンターの電気売り場で、お買い得の商品を見つけたボクは、すかさず近くにいた店員に尋ねた。「この商品のこと、聞きたいんだけど・・・」。すると、その若い店員は「ミスター、少々お待ち下さい」と、担当者を呼んでくるような返答をし、その場を去っていった。
で、待つこと、3分、5分、、誰も戻っては来やしない。しびれを切らして、別の売り場を見渡すと、さっきの若造店員は仲間と楽しそうにくっちゃべっていた。そして、ボクの顔を再発見した途端に、首を丸めて商品棚の陰に隠れたのであった・・・。
すかさず、若造の元に歩みより叱咤する。「待っててくれっていうから、ずっと待ってたじゃないかよぉ~(怒)!」。「コトー、ピー(ごめんなさい・・・)」と、彼はおびえた子羊のような視線を投げ返してくる。
これでも誇り高き民族なのだろうか。怒ればすねる。褒めたらがんばる。タイ人はただ調子のいい民族だとしか思えないのだが・・・。(ふむぅ)