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諦めない男【後編】―キムチ王国の復讐

投稿日:2006年7月2日 更新日:

諦めない男(前編)
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翌日の夜、ワールドカップ観戦を酒の肴に、再びバービアに繰り出していた僕の携帯にG氏から突然のメールが入ってきた。「例のガウリー(韓国人)まだいるよ・・・」。「え、えっ、え~~~っ!!」。キム男は、まだ、あのバーにいたのである・・・(汗)。

まさか、そんなはずはないだろうが、あの何とも言えぬ朝鮮民族のしつこさを見せつけられていたG氏は、ちょっぴり、その後が気になり、例のバービアに足を運んだところ、驚くことにキム男がいたとのことだった。

この時点で、午後10時過ぎ。まさか、前日から居座り続けていたわけはないだろうから、おそらく今日はバービア開店と同時に出勤なさったのであろう。あんたパチンコの常連客じゃないんだから。いやはや、おそるべきは朝鮮民族のねちっこさである。

そして、それから1時間。再びワールドカップ観戦を始めた僕の携帯が、またもやメールの着信を告げた。G氏からだ。そして、そこにはこう書かれていた。

「例のガウリー(韓国人)、ポリスに連行される・・・」。

「爆・爆・爆・爆・爆・爆・爆笑!!!」。

あいつは、きっと本当のアホだ。僕はもう笑いが止まらなかった。試合も終わると、速攻で現場に駆けつける。そして、店の子たちが言うには、バーに出勤し店を開けた夕方4時には、すでにキム男は専用カウンター席に座っていたらしい・・・(汗)。

そして、キム男の堪忍袋の緒が切れ、暴れたのが午後11時過ぎ。きっとキム男の性格だから、店が始めると予想される前には、出勤していたであろう。ということは、今日だけでも、8時間近く、ただ黙って何も飲まずに座り続けていたことになる。

もう、こうなると、キム男のアホさ加減も度を越して、ある種の戦慄が走ってしまう。きっと店の子たちも、このとち狂った韓国人に今日初めて恐怖というものを感じたに違いない。店の子の報告によると、今日もずっとだんまりのキム男だったが、、

午後11時過ぎ、突然、ママさんに対し、わけの分からないハングル語で、ガァガァわめき散らし、席を立つと、ママさんの襟っ首をつかみ、暴れたらしい。それまでは篭城作戦に成功していたはずのキム男だが、ここタイランドで女性に手を出したことは失敗だった。店の子は速攻でポリスに通報。あえなくキム男は御用となったのであった。

その後のキム男は予想も明白。理由が理由だけに(というか単なるエロ)、そのまま示談。ママさんに手を上げたとなると逆に罰金も十分考えられる。せっかくここまで二日間に渡る異様な頑張りを見せたキム男も、理不尽な性論むなしく、お金を返してもらうどころか、更なる出費となったことであろう。(残念)

だが、我々は、はっきりと、そして直に、この韓国人の人間離れした、超人的忍耐力をまざまざと見せつけられたのも確かである。これが徴兵制度のある国の人間のなせる技なのか。いや、朝鮮民族というものなのであろうか。

僕の頭の中をよぎるのは、2002年のワールドカップ決勝トーナメント。脅威の粘りで後半怒涛の攻撃を見せ、大逆転勝利をもぎ取ったイタリア戦。そして、死闘の末、PK戦をものにした準々決勝スペイン戦。韓国はアジアの国としては初めてのベスト4に名を連ねた。

そして、2006年。惜しくもグループ予選敗退はしたが、優勝候補にも数えられるフランス相手の同点劇。韓国は最後まで強国相手に激戦を繰り広げたのである。次なるワールドカップは2010年アフリカ大会。日本サッカー協会も何とかベスト16(決勝トーナメント進出)とあれこれ頑張っているようだが、いや、その前に。今、日本人がワールドカップを戦う上で必要なものとは・・・。

それは、今回、同じアジア人として、キム男が見せてくれたような気がしたのも事実である。(綺麗にまとめすぎ?)

 

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