（昨晩）ネット上をフラフラとサーフィンしていると、去年、タイで大ヒットを記録した映画がついに日本上陸！！という記事を見かけた。作品の名前は【チョコレート・ファイター】。「マッハ！」、「トム・ヤム・クン！」など、ノースタント・ノーＣＧによる超ド迫力！！痛快ムエタイムービーで、アクション界に衝撃を与えた、あのピンゲーオ監督による最新作だ。
そういえば、半年前だか、1年前だか、「今、この作品が流行っているから見に行こう！」と奥さんに誘われて、「タイ映画はつまんないからヤダ・・」と断ったのを、思い出した・・汗）。その映画だった・・。というわけで、妙に観たくなってしまったので、さっそく今日、買いに行ってきた。場所は、いつもの電気デパート「Tuk.com」。DVD屋の最新作コーナーを探しても、見つからないので、おかしいなと思っていたら、すでにセール対象商品になっていて本物（新品）で104バーツ（300円弱）だった。どうやら1年前に公開された作品らしい。（情報古っ・・汗）
原題は【チョコレート】とはいえ、日本は今から公開だから、まだ、僕のほうが先取り感覚～♪早速、うちに戻って、飯でも食いながら観てみたが、これは単純に面白かった～～！！！主人公のセンは頭が弱いが、目で捉えたイメージを、そのまま即、驚異的な運動能力に変えてしまうという超能力を持った武闘派少女。あどけない顔立ち、小柄できゃしゃな彼女だが、愛する母親を守るため、マフィア軍団に立ち向かっていく・・というのが簡単なストーリーである。父親には、日本人ヤクザ役の「阿部 寛」。ラスト付近では、日本刀での太刀まわりもあり、「アベちゃんも頑張るねぇ♪」といった感じだが、この際、そんなものは、どーでもいい。
何しろ、主人公センはおそろしく強い。いや、そのスピード感！反射神経！そして、跳躍力！どれを取ってもピカ一で久々の大物女優がアジアに現れた！というほど、とにかくスゲェのである。さすがはムエタイ王国、いや、すぐにハリウッドからお呼びの声も・・と言えるほどの逸材である。ただ、作品の構成自体は、やっぱりタイ人らしく単純なもの。大雑把なカット割りに、日本の80年代トレンディドラマのようなクサイ演出も、多少、鼻につくが、そんなシーンも、作品の大半を占める格闘シーンで、帳消しにしてくれるほどの大迫力！！
ブルースリーの死亡遊戯に始まり、ジャッキー系、キルビルのセットに太刀まわり、トランスポーター、ヤマカシなど、、パロディーというか、有名どころのアクションやシーンを全部ごちゃまぜにして、ムエタイの要素で更にパワーアップして、ノースタント・ノーCGとケガ人続出の本気モードで、かつ、ノーワイアーなのに華麗すぎるほどの格闘劇！！と、よくよく考えればムチャクチャな作品でもある。だが、その何でも交ぜた適当さ加減と、ただ、「本物のアクション」だけをリアルに追求してみました・・という爽快感が、何とも痛快で、すっきりさわやか、ドキドキ、、そして、スゲェ！！！という感じ。
ま、とにかく、タイ人スゲェ！！！という作品なので、日本の皆さん、一見の価値アリですよ。※5月23日（土）より新宿ピカデリーほか全国ロードショー！！
→【チョコレート予告編】 日本バーション
→【チョコレート予告編】 タイバーション
