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北欧男パタヤにハマル?

投稿日:2010年9月7日 更新日:

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先日、パタヤにいる友達4人で、繁華街ウォーキングストリートに繰り出した時のこと。とあるゴーゴーバーで飲み騒いでいると、隣に座るスウェーデン人と話す機会があった。僕らの隣に座りチビチビ一人で飲んでいた彼に、友達が声をかけたのがきっかけだった。もちろん人見知りの僕は、こういう場合、面倒くさいのであまり社交的に出来ないのだが、酔っ払った勢いと、「君はヒップホップが好きなのかい?」。そんな彼からの問いかけにより、僕と彼との会話はスタートした。

「いや、僕は、ロックが好きだよ。特に、UKロックだね」。すると、彼は予想以上にその言葉に反応してきた。「Where you from?」僕は尋ねる。「スゥィーデン・・」。彼の英語は、日本人にとって聞き取りづらいイングランド人と違い、どちらかと言うと流暢なアメリカン英語のような話しぶりだった。そして、僕は、自分の頭の中で思い浮かぶ「スウェーデンと言えば?」を彼にぶつけてみる。会話のスタートとは得てしてそんなもんだ。ミュージシャンと言えば、元祖スウェーディッシュ・ポップの「カーディガンズ!?」。携帯電話の「エリクソン!?」。そう言えば、最近、日本で流行っているらしい「IKEA(イケア)!?」もスウェーデンだったっけか。あとは「フリーセックス?」、「エコ先進国?」に「高税率?」などと、すっかり連想クイズ気分な僕は、思いつく限りのスウェーデンなワード(言葉)を彼に投げかけてみる。

そして、いつの間にやら、何とも国際友好のようなノリ(雰囲気)になってしまったわけだが、彼のニックネームは「クリスチャン(本名はクリス)」、どっしりとした風貌はまさに北欧男で、パタヤだったら、その辺にいそうな中年ファラン(欧米人)といった雰囲気だ。だが、実際は、30歳で僕より5つも年下だった・・苦笑)。「Oh~日本人は若く見えるなぁ」。彼はそんなことを言っていたが、僕的には、何とも微妙な優越感のような心地よさがあった。そして、酔った勢いなのか、ただ単に先輩風を吹かせたかっただけなのか、僕は、クリスチャンに尋ねる。「初めてのタイランドかい?」。「いや、2回目だけど、ここパタヤの街は最高だよ!!」。

聞くと、彼は、去年、初めてタイを訪れ、チェンマイ、プーケット、サムイなどを周ったらしい。そして、今回、バンコクに数日間ステイした後~パタヤ初見参!!すっかり、この街の虜になってしまい、今回の滞在残り一ヶ月もパタヤで過ごすことに決めたとのことだった。「バンコクはダメだったの?」僕は尋ねる。「バンコクは混雑していて騒々し過ぎるよ・・」。欧州、特に北欧の価値観とかが好きな僕は、同じくうなずく。そして、彼はバンコクの歓楽街で目の当たりにしてきた日本人像の不思議を、僕に投げかけてきた。それは簡単にいうと、なぜ毎晩3.000~4.000バーツもの大金を払ってタイレディーをペイバー(連れ出し)できるんだ?日本人はそんなに金持ってんのか?みたいな価値観の不思議である。

すぐに僕は答える。「それはワーキングシステムの違いだよ。例えば、君に一ヶ月の長期休暇が取れて、20万円の予算でタイ旅行に来たとする。宿代、食事代、夜遊び代と、バランスよく、ゆっくりと使うだろう。でも、日本人は一年に数回ある長期休暇で、1週間~10日間が限度なんだよ。同じ20万円でも一日あたりの使い方は、そりゃ大胆に派手に変わってくるだろう。そんなもんだよ・・」。「なるほど・・」いや、彼の答えは、なるほど・・ではない。彼の反応は「たったの一週間っ!?」。欧州人から見れば、それは長期休暇って言えるのか!?と、びっくりたまげる価値観なのである。(総じて)世界的に見れば、日本人はやはり働きすぎ(と思われている)民族なのである。

まあ、そんなわけで、僕は、彼から質問されるままタイ・パタヤのこと、長期滞在について、タイ人との国際結婚などなど、いろいろ話したのだが、彼は、そんな僕のタイにはまって移り住んでしまったストーリー(物語)に嬉々として耳を傾け、「君の話は僕にとってグッドモデルだよ!」。などと興奮気味に語るのであった。ああ~、また一人の男がパタヤにハマル?手伝いをしてしまったか。(ま、別にどーでもいっか・・苦笑)

そして、彼と会ったその日は、なんと彼の誕生日でもあったのだ・・。おいおい、何とも寂しい奴だな。自分の誕生日にパタヤで一人酒??僕ら日本人の心境は、そんなもんである。そして、店を出る際、「俺たち、もう次行くけど、クリスチャンはどーするよ?」。聞くと、彼は、僕らと一緒に飲み歩きたいと言ってきた。「OK!じゃ、行こう!!」。そんなわけで、奢り奢られ数軒~連れ立って飲んだのだが彼は、ことあるごとに僕に尋ねてくる。「まだ、僕も一緒に飲んでていいのかい?邪魔じゃないかい?」。「一緒に飲みたくなかったら誘ってないよ。ていうか、あんた、今日、誕生日だろ。楽しく飲みなよ!」。初めて接する日本人の団体さんに戸惑っているのだろうか。

そして、締めのディスコに行った際、友達の一人が、気を利かせてDJにハッピーバースデーソングをリクエストした。結局、それは店に断られたのだが、事情を知ったクリスは「なんで見ず知らずの俺にそんなに優しくしてくれるんだ?」みたいなことを言ってきた。まったく面倒くさい奴だな、そういうことをイチイチ聞いてくるなよ。というのが僕の本心であったが、きっとそれも、彼にとっての日本人の不思議の一つなのだろう。そして、僕は、ちょっと格好つけて、「一期一会」のような価値観の言葉を、彼に伝えることにした。

「君はReason Why?と理由を尋ねる。そして、日本的なのか仏教的なのか、よく分からないけど今日この日に(しかも誕生日の)あなたに我々が出会った・・ということに意味Meaningがある。その見出した意味とか価値観の中で、楽しもうとか、一つの思い出にしよう・・みたいなことだよ」。彼は「うーむ、なるほど!」とうなずいていたが、何なのだろう。それって日本人?それってアジア?よく分からんが、いつの間にやら、ベロベロに酔っ払った僕の記憶は、朝方、フラフラで家に戻り即ゲロゲーロした風呂場へと飛んでオチていくのであった・・。パタヤ~パタヤ~♪

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