パタヤで、バービアなどのオープンバーで飲んでいる時、必ずどこにでも顔を出すのが、物売り。コピー時計にDVD、生花、宝くじ、洋服、帽子、写真などなど、その種類も様々だ。一方、小銭GETに励む盲目のカラオケ師や、手足のない物乞い、子供を抱いたおばさんなどのいわゆる、恵んで下さい系。可憐さと、無邪気さを武器に、母親監視の元、、ガムやちょっとした観光アイテムを売り歩くまだ幼い少女たち。どれも、だいたいはカンボジア系だったり、、マフィアが裏で仕切っていたりするわけだが、先日バービアで飲んでいると。幼い少女が、僕の元に・・。手に持っているのは、ガム×二つ。パタヤでよくある光景である。
「トゥエンティー・バァーツ!!」。子供という自分の強力な武器を熟知しているのか、まずは、甘えモードですりよってくる。子供らしからぬ冷め切った感じの営業スマイル。「ノー!!」 もちろん断ってみるが、そんなことではアジアの子供は負けない。今度は、僕の手をとり、マッサージ作戦。「ノーノー、マイアオ!!(要らない)」。でも、彼女は、まだまだめげない。
「ニジューバァーツ、、ニジューバァーツ、、」。ここで、驚きの日本語を口に出す。パタヤのこんな小さな物売りの子までもが、日本語で話しかけてくる時代になったのか・・。う~む、やっぱり最近、日本人増えてきてるのか??などど思案にふけってみる。と、、少女は、まだ居座り続けている。「OK、、OK、、」 根気負けで、20バーツをあげる。すると、両方のほっぺにキス。 その後は、、もちろん冷め切った表情でコップンカップ(ありがとう)とワイ(合掌)。
まだ、あんなに小さいのに、あんなに冷めきった、すれた感じの目。大人たちとの対応術。連日連夜、繰り返すことを強いられた嫌やな作業。そして、彼女の日々の生活は続く・・。ああいう子たちは、、今後、どういう大人になっていくんだろうか。すでに、隣のバーのカウンターに座る欧米人おっさんを次なるターゲットにした彼女が、再び、同じ作業を始めたのを、目で確認しながらも、しみじみと感慨にふけってしまう、、そんなセンチな僕がたまに傷。
「ふぅ・・・」。飲みかけのグラスに手をかける。「あれっ?ない!!」何が??いや、、ガムが・・・。どうやら、彼女はガム売りではなく、マッサージ師だったようだ・・苦笑)。やはりアジアの子供はたくましいもんである。。