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ついにタイ開国~今後の渡航計画~農業ビジネス編

投稿日:2021年11月16日 更新日:

久しぶりのブログ執筆となるが、今回は私的な内容の日記である。すっかり更新が滞って放置状態になっている「男たちの南国物語」はまたいつか?そのうち再開するつもりなので何卒ご容赦ください(首を長くしてお待ちください)……。さて、2年近く続いたコロナ禍もようやく落ち着きの様相を見せ、次々と開国の動きを打ち出している欧米諸国に追随するように、タイも2021年11月1日から条件つきながらも隔離なしで外国人旅行者の受け入れが始まった。これでやっとタイに行くことができる…。

昨年2020年の3月、タイへと渡航予定だった僕は、最悪なことに出発日とコロナウイルスが流行り始めたタイミングがちょうど重なってしまい、強引にタイへ行くのか、今回は諦めるのか、厳しい二択の選択を迫られた。そして、結局コロナの脅威の前に屈してしまい、航空チケットとホテルの予約をキャンセルして、泣く泣く訪タイを断念した…。あれから早や2年近くが経とうとしている。その間、マスク資材(布生地やゴム紐など)をタイから仕入れたり、マスクを自家製造したりして、ネットで販売し小銭を稼いできた。特に流行がひどくなり始めた時期は、地元のドラッグストアでも不織布マスクが売り切れ、マスク不足の店が続出した。こりゃいかん!人助けの思い半分、商売の匂いを敏感に感じ取った僕は、早いタイミングで布製のマスクを自家製造~ネット販売し、その後もマスクカバー市場に参入して、かなりの数を全国各地に販売した。それもコロナ終息へ向けた世間の流れなのか、ようやく落ち着きを見せるようになった…。

現在、タイの嫁と愛娘は、タイ中北部のペッチャブーン県で暮らしている。前回訪タイした2019年に約1ライ(約500坪=1,600平方メートル)ちょっとの土地を嫁名義で購入してから、徐々に農業を始め進めてきた。嫁の両親や親せき一同、稲作(ジャスミンライス、カオニャオ(もち米))や豆類、野菜などを栽培~販売して、農家暮らしをしている人たちに囲まれて過ごしているおかげか、タイ嫁もアユタヤから引っ越してきてから数年が経ち、徐々に田舎での生活が見えてきた様子である。とはいえ、タイの農村地帯といえば常に貧困なイメージがつきまとうように、農業だけを生業として暮らしていけるほど簡単なものではないという現実がある。僕の農業分野への参入は、当初はカカオ農園に興味を持ったことから始まった。それは至極単純な動機で、娘の大好物であるチョコレートの元カカオを自分で栽培し、加工して食べられたら(家族に食べさせられたら)最高という思いだけであった。

しかし、ビジネス(商売)という目線から農業のことをいろいろネットで調べたり、専門書籍を購入したりして、栽培の仕方や方法論など知識を得るうちに、やはり無知の素人から始めるだけに、こだわって無農薬、無肥料栽培でやってみたい、という思いに至った。それから自然農法(福岡正信・岡田茂吉)、自然農(川口由一)、自然栽培、無肥料栽培、有機栽培(オーガニック)、アグロフォレストリー、パーマカルチャーなど、いろいろと関連書籍を読み漁って、自然の循環を意識した暮らしや栽培方法論を知るうちに、最終的に「種(タネ)」に行きついてしまったのだ。結局、こだわるならばハイブリッドなF1品種(First Filial Generation=雑種第一代)ではない、品種改良や遺伝子組み換え(ゲノム編集)されていない、純粋な固定種(あるいは在来種)の種。そして、それをその土地に根付かせるように、自家採種して種を継いでいく。方向性でいえば、今流行りのSDGs(持続可能な)農業を志すことに決めた。やはり100%安心できるナチュラルフード(自然な食物)を自分で生産して食べたいし、家族たちに食べさせてあげたい。(というのが本心なのである)

タイの田舎(ペッチャブーン)に土地を購入した当初は、さあ、農業ビジネスに参入するぞ!ってな感じで金儲けする気満々だった。しかし、いろいろ調べてみて現実を知ると、結局、今世界の本流(一般的な世間の価値観)として君臨し続けているのは、やはりスマート農業と言われるようなロボット(AI)や情報通信技術など最先端の技術を駆使した大規模農業であることが分かった。それに付随して農薬や化学肥料も当然ありきの話であった。ビジネスとして農業をやるならば「慣行農業(農法)」は避けられないという暗黙の了解(農家の現実)が根底にあった。日本しかり、この大きな流れは戦後から始まった。日本ではそれまで其々の農家が自分たちで種を採り(自家採種し)、家畜の糞尿(さらに昔に遡ると人糞)から作った堆肥などを肥料(肥し)にして農業を営んでいた。

だが、戦後ほどなくして戦勝国アメリカ(GHQ)に押し付けられるように、化学肥料と農薬をセットで使用して、大規模に単一の作物を栽培するのが農業の常識みたいな価値観に変えられてしまった。そもそも悪名高きバイオ化学メーカーのモンサント社(現バイエル社)は元々はベトナム戦争時に枯葉剤を作っていた会社である。戦時中に化学兵器(生物兵器)で儲けていた会社が、戦争が終わって儲ける手段を失ったために、爆薬(化学薬品)から肥料(農業資材)へと商材を衣替えしたという流れである。農薬や我々が普段から使用している殺虫剤などもそうである。日本のホームセンターやスーパーで半ば平然と売られている除草剤のラウンドアップは、欧州などの農業先進国では輸入禁止(使用禁止)扱いとされている。そして「爆薬(化学薬品)=肥料」という式が成り立つことからして、今現在これからいつ戦争が起こっても常に肥料の原材料から爆薬が作れる準備も整っている状態であることも事実なのである。

また、種子に関しても同様のことで、種の段階から遺伝子操作(品種改良)されて消毒にまみれたハイブリッド種子もセット売りなのである。そんなわけで、固定種や、その土地在来の種子を扱う日本古来の種屋さんは市場を奪われ、そのほとんどが戦後ほどなくして姿を消していった。そして、今現在、日本で固定種(在来種)の種(タネ)を取り扱っている種屋(種苗会社)は、その分野で著名な野口勲氏が経営する「野口のタネ」ほか全国にわずかな数しかないのが現状である。そう、結局のところ、戦時中に爆薬を売って儲けていた薬品会社が、戦後は農業市場に参入し「種子・肥料・農薬」を必須の3点セットにして押し売りして、市場を半ば独占しているという有様なのである。さらにGHQは農地改革で地主層から土地を没収し、それを小作農たちに開放して細分化、農家たちを競わせるように仕向けて、資本主義の概念を日本人に浸透させていった…。(多分)

今現在、日本で農業を始める(農家になる)には、まずは農協(JA)の組合に加入して、(資金がない場合は)農協から金を借りて設備投資・資材・肥料・農薬などを購入し、部会にも入って指導を受けながら作物を栽培、収穫を終えたら農協にまとめて買い取ってもらう。そんな全ての作業をおんぶにだっこなシステムが当然のように成り立っていて、それが農家の常識みたいになっている。そんな肥料も農薬も使う「慣行農業」が9割以上を占めている。消費者としても、農薬という響きは危険そうだが仕方ない必要悪として、さほどこだわらない人が一般的である。結局は「色鮮やかで大きくて形が均一に揃った、甘くて美味しい、日持ちがする食べ物」を消費者が求めているからこそ、そのニーズに応えるために、生産者はあれこれ品種改良して肥料や農薬を使って、季節外れがないいつでも旬の食べ物ができあがるという因果関係があるのだ。金を稼ぐためには、消費者ニーズにオールシーズン(一年中)応え続ける必要がある。となると、短期間で大量の収穫を望める「慣行農業」は半ば当然の行いなのである。いわゆるアメリカ式のプランテーション、国際的に取引価値の高い単一作物を大量に栽培する(モノカルチャー)大規模農園という手法が、手っ取り早く金を稼ぐ農業ビジネスをするうえでの常套手段なのである。

一方、僕が行き着いた先は、小規模ながらも多品目を栽培する無肥料・無農薬栽培農家。ナチュラルファーマーである。大規模な資本主義的な農業市場に参入するのは止めることにした。やはり資金もかかるし、気苦労も絶えないだろうし、農薬や化学肥料を使うのも嫌だし、そもそも個人が大手と張り合っても仕方がないからだ。だから、先ずは自分なりの栽培方法論を確立し、自給自足的な暮らしを目指して、ゆっくり時間をかけて自然農園(終の棲家)を作っていこうとあれこれ思案している。やはりこれからの時代はSDGs(持続可能)がキーワードだろう。と、今年2021年5月に農林水産省が「みどりの食料システム戦略」なる政策を打ち出した。

【みどりの食料システム戦略(~2050年)】 農業の生産力向上と持続性の両立、実現を目指す。2050年までに農林水産業のC02ゼロエミッション化の実現、化学農薬の使用量を50%減、化学肥料の使用量を30%減、耕地面積に占める有機農業の取組面積を25%、100万ha(ヘクタール)に拡大、2030年までに持続可能性に配慮した輸入原材料調達の実現など……。まあ、簡単に言えば、今後、欧米列強各国主導のグローバルな時代の流れは、地球温暖化を考慮したSDGs(持続可能)とか自然環境に優しい脱炭素(カーボンニュートラル)みたいな雰囲気なので、その流れに従って、ミツバチや自然環境に悪いと言われてきたネオニコ系などの農薬、化学肥料の使用を徐々に削減していきましょう。そして、有機農業に変えていきましょう。という話だ。

まあ、そんなわけで、これからの世界の農業は農薬や化学肥料を極力減らして有機栽培を推奨するような流れ(雰囲気)になっていくのだろうが、僕的には有機栽培(オーガニック)よりも、やはり種までこだわった自然栽培を実践してみたいという思いのほうが強かった。だから、専門的な農業の知識と技術を習得して自分なりの農法を確立すべく、昨年2020年の11月から(必然的のように実家の近くで発見した)無肥料・無農薬栽培の農家に1年間通って農業研修を受けている。どうせコロナ禍で当分タイに戻れないからと、せっかくの機会だし、この自粛期間中に何か資格か技術を取得しておきたいと始めたことだった。その研修も来年2022年の2月には終了予定だ。というわけで、来年の春頃には、開国したタイの入国条件も今よりは緩くなっているだろうから、2022年春頃の渡タイを今計画中である…。

(私的な話だが)今年からタイの田舎に家を建てたり、農業資材を購入したりと、諸々の投資で出費がかさんでいる。そこでようやくタイ渡航の予定も見えてきたことだし、せっかくだから旅の軍資金貯蓄も兼ねて、一丁どこかでバイトでもして短期間で金を稼ごうかと思いついた。とはいえ、僕ももう齢(よわい)40半ば。バイトなど学生時代以来のことである。しかも、その間タイに14年滞在というオマケつきである。そんな海外帰りのグダグダで半ばニート生活状態なオッサンを雇う企業など日本にあるだろうか。いや、多分ないだろう。企業が欲しい人材は、よく言うことを聞いて、ハイハイ返事して、がむしゃらに働いてくれる、無知で体力がある若者世代である。40過ぎで海外(しかも東南アジア)帰りのオッサンなど、その響きだけで全く使えそうにない…。ネットで求人情報サイトをいろいろ調べてみると、「工場、警備、介護」この三つが中高年でも、そして未経験でも(結局は誰でも)働けて高額なバイト料を稼げる分野であった。うーむ…。介護は経験のありなしや資格が必要なケースがほとんどでダメ。警備も夜間の寒い中で立ちっぱなしは辛そうなので却下。そうなるともう工場しか残っていない。とはいえ、工場系といっても、簡単な軽作業から、食品工場、IT部品(半導体)工場、車の製造工場まで、いろいろとある。特に車関係はかなり体力を使う肉体系らしいが、高額なので一気に稼げるし、住み込みつきなどの良案件もある。

と、いろいろ思案しながら調べるうちに、派遣サイトのフルキャストを利用すれば、誰でも簡単に登録できて、しかも面接もなしで即日(単発)働けることを知った。というわけで、さっそくWEB登録して、住まい近くの案件を調べてみると、毎日必ず募集している(年中人材不足?)なのは「山崎パン」と「プライムデリカ」の二つの食品工場だけだった。しかも、どちらもネットで検索してみると「きつい、やばい、過酷、地獄、ブラック…」といった関連キーワードや口コミがずらり表示される有様である。うーむ、どうしたもんか。20数年ぶりのバイト生活、ブランクありまくりの僕(40半ばのオッサン)は果たしてその作業の辛さに耐えられるのだろうか!?ふと試してみたくなった…。まあ、普段から夜中にウォーキングやランニングをしたり、自転車を利用したりと、健康的に体を動かしているので、おそらく耐えられるとは思うのだが…。毎回行くと必ず一日の農作業で体が筋肉痛になる農業研修にも行ってることだし、これは今後、農家として暮らしていくためのカラダ作り(トレーニング)も兼ねてという思いで、短期のバイト生活を始めてみることにした。これからは年末年始の時期で高額案件もありそうだから、多少きつい仕事でもストイックにこなし何かの職業訓練を受けているのだと自分に言い聞かせて耐え忍ぶ。「決意を持続させることができるのは習慣という怪物である。by三島由紀夫」ふむ、先ずは一ヶ月の労働目標を20日~最大25日に設定。狙うは高額夜勤バイトのみ。はてさて、どうなることやら……。

「地獄か否か!?山崎パン工場バイト潜入記」へ続く

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