もう、タイを知る誰もが知っている周知の事実ではあるが、タイという国は、アジアが誇る風俗産業のメッカとして、夜の顔を多分に持つ。バンコク、プーケット、チェンマイ、そして、パタヤと、それはどの観光地でもだいたいは同様である。GOGOバー、バービア、マッサージパーラー、カラオケ、男性が行く盛り場は、その数において留まることを知らない。
そして、ゲイやホモが行くGOGOボーイ、SM専用クラブなども、だいたいの所には、ひっそりと、そして時には堂々とその軒を連ねているものである。はたまた、夜の仕事をするタイ人女性が稼いだ金を手に足を運ぶホストカラオケクラブ。タイには「ここは歌舞町か」と思うほど、様々な分野の歓楽施設があるのである。
だが、どれもこれも、まあ、いわゆる男性観光客御用達のものばかりだと思っていた。で、話には聞いたことはあるが、まさか、日本人女性が、タイに春を求めてやって来ていることがあるなどとは、思っても見なかった。が、ある日。バンコクでタクシーに乗っているときのこと。以外にも、運転手との間で、以下のような会話がなされたのであった。
運転手:「日本のレディは、スワイ(キレイ)だよな。肌も白いし」。
僕:「そうかい、でも僕は、浅黒くてか細いタイ人女性のほうが好きだよ」。
「いや、俺は、あのぽっちゃりとして、プヨプヨした感じが好きだ」なんて感じで、タクシー運転手の日本人女性に対するスケベ談義に乗っていると、彼はおもむろに一言。「いやぁ、俺も、こんなにオッサンじゃなければ、今頃、日本人女性とウハウハなのに・・」。「へっ?」。初めは「あんた、言葉も通じないくせに、口説けるなんて簡単に言うよね」と思ったが、いやいや、実際はそうでもないらしい。
運転手のオッサン曰く、最近、日本人女性とタイ人男のカップルを客としてよく乗せることがあるらしい。で、日本人女性が、どこで、タイ人男をGETしているかというと、かの有名なスリウォンにあるGOGOボーイ。はたまたタクシー運転手やレストランの従業員などのレベルの男の誘いにも、簡単に乗ってくるというのである。
「えっ、まじでぇ!?」とは僕の言葉だが、「日本人男性+タイ人女性」という形なんて、もう古い(?)話であるらしい。そういえば、最近、パタヤで見かける観光客の中で、日本人女性の数が増えてきたような。果たして、日本のレディたちの中で、男の春を買い求めにタイまで足を運んでいる人種はどれぐらいいるのであろうか。非常に興味深いところではあるが。いかんせん、僕はGOGOボーイの内部事情なんて知ったもんではないし、わざわざ、潜入調査して、勘違いされるのも困ったもんである。
いやぁ、中々、日本人女性の性に対する欲望というのも、得体がしれません。でも、浅黒で身体も引き締まっていて、ちょっとゴリ顔ですけど、言葉の甘いタイ人男に優しくされたら。無知で、かつ、もしかしたらアバンチュール?などと安易な考えでタイに観光に来ている日本人女性なんて、結構、簡単なんだろうなぁと勝手に妄想にふけるのでありました。
中々、やりますなタイ人男。いや、負けられませんな日本男児。