日本からの問い合わせで「現地タイ人女性に恋してしまった。彼女が店を本当に辞めているか心配、本気で自分のことを愛しているのか心配・・」といった内容の相談メールがよく来ます。ウソを言っても、後に彼らが更に深く傷つくことになるので、僕はもらったメールから自分が感じることを正直に返信していますが、それでも返信に困るほど多くのメールが届くようになってきた為、敢えてこの場で僕の本心を綴ります。
得てして、多いケースは↓
●「バーの女性に恋をした。彼女とは行く行く結婚したいが、彼女の本心が知りたい」。
●「毎月の送金をしているが、他にも自分のような男性がいないか心配」。
●「田舎に帰っているというが時々電話に出ない。ウソをついて仕事に出ている、客を取っているのではないか」。
●「旦那、彼氏はいないと言うが、もしかしたらいるのではないか」といった内容。
自分と彼女との馴れ初め~彼女と過ごした詳細~疑わしいこと~彼女の言動などを書き連ね、そこから僕がどう思い感じるかを教えてください。という趣旨のものが多いですが。僕がこれまで体験し、見聞きした経験からはっきり言わせて頂きます。
■ナイトバーで働くタイ人女性に簡単に恋をするのは止めたほうが懸命です!
例えばパタヤを例に取ってみます。ナイトバーで働く彼女たちはそのほとんどに子供がいます。(極端な話)20歳以上の女性になると7~8割近くはそうだとも言えそうですが、彼女たちは早期結婚&子供→旦那の浮気(酒・博打)などが原因で離婚といったケースが多いです。彼女たちは、自分の子供、あるいは家族の生活を養う為、街へ出稼ぎに出て来ているのです。何も問題がない人間が好き好んで、夜の仕事をするわけがありません。
学のない田舎の人間がお金を稼ぐ(=仕事を見つけること)は困難なことです。出稼ぎに来ている子の両親のほとんどは仕事などしていません。と言うより仕事がない(少ない)のです。若い男とは言え、田舎にはたいした職はありません。そうなると、子供を育てるため、家族の生計を支えるため、彼女が自分の身を削り夜の仕事に転ずるしかないのが現実であり、それが最も安直に稼げる手段でもあるのです。
■彼女たちは、とにかくお金を稼ぎに、お金の為だけに街に出てきたのです。
そういう彼女たちが金銭を得るために、まず第一に考えることは、都合のいい、自分の言うことを何でも聞いてくれる男性(=常客)を探すことです。「携帯が壊れた(失くした)」。「両親が病気だ」。「バイク(車)が必要」。「家を建てかえなければならない」。「兄弟の進学費用が必要」。これら全てのことを簡単に信じ、出資(援助)してくれる人。もちろんタイ事情を知らない、田舎の話を何でも受け入れ聞いてくれる優しい人が望まれるのです。
僕は、タイ人女性に恋をした男性が自国から彼女に送金(援助)することには反対はしません。それは個人の自由ですし、実際、彼女の生活を助けていることにもなるからです。とは言え、そのためには彼女の真実を見極める判断力が必要になります。そして、それは各個人が彼女と接し、感じるものだと思います。ただ、、、
■彼女たちの多くは、そういう人を都合のいい常客だとしか思っていないのが現実です。
考えても見てください。例えば、還暦を過ぎたいい歳こいたオッサンが、20歳前後の女の子と恋愛するなんて、全くアンバランスな話です。会話もろくに通じない。それで恋人同士だ。また結婚したい。なんて日本で考えられますか?(愛人関係ならまだしも)。二人の関係を繋ぎとめているのは金銭のみです。まぁ、これは日本でも同様のことが言えますが、とにかく、、、
■自分に相応の彼女でないのであれば、そこに真実の愛など絶対にありえません。
また、なんだかんだ言いながらも、タイ人女性はやはりタイ人男性が好きだという現実です。もちろんタイ語も通じます。タイ人男性は非常に口も上手く甘えたが多いです。一方、タイ人女性は母性本能が強い子が多いです。タイ人女性は人を好きになったら簡単に嫌いにはなりません。とことん彼に尽くします。自分の身を削ってでも、どんなことでも彼のためにやってあげたい。というのがタイ人女性のよくある姿です。そのため「浮気者の彼氏×けなげに尽くす彼女」というカップルが驚くほど多いのがここタイなのです(多分)。これらのことを理解できていないとタイ人女性とうまく関係を繋げることは出来ません。では、どうすればいいのか?簡単です。
■先ずは、割り切った付き合いをすればいいのです。
とにかく簡単に恋に落ちないこと。簡単に何でも信じないこと。要は時間をかけることです。知り合って期間も経ていないのに、すぐに恋人、そして結婚と話を展開する人が多いようですが、これはご法度です。時間をかければ、彼女のこと、田舎での生活、家族の事情(問題)、彼氏(旦那)の存在など、様々なものが見えてくるはずです。それまでは大らかな気持ちで彼女の全てを見つめてあげることが必要です。余裕があるぐらいがいいのです。
下手な詮索、嫉妬は、タイ人が最も忌み嫌うナーキアット(みっともなく)で、ラムカン(うざい)な言動です。お金に余裕があれば送金もあり。それは彼女の役に立っているものと考えましょう。それで、とりあえず彼女との関係を繋ぎ止められるのであれば、それは無駄な出費ではありません。
■そして、自分がタイに住めないのであれば彼女を束縛しないこと。
相手はタイ人。タイが好きなのは当然です。日本が好きで日本に行きたいという子もいるようですが、異国で生活するということは、そんな簡単なことではありません。中には、彼女を日本に連れてきて、結婚したいと考える人もいるようですが、言葉、文化、生活習慣の相違、ましてや、寒い冬のある日本でタイ人がずっと暮らせるとは思えません。
何につけても、サヌック(楽しいこと)が好きで、キーキアット(めんどくさがり)な民族です。「友達に会いたい。家族が恋しい・・」。わがままで我慢の出来ない国民性のタイ人が、タイを長期的に離れることは非常に困難なことであると考えられます。(実際、欧米などに行っても2~3年で帰ってくる子が多数)
■彼女にとってのあなたの価値はお金が第一条件です。
これはあなたの方がお金を持っているのですから、仕方がありません。そして何より、彼女たちはお金を稼ぎに夜の仕事をしている・・という現実があるからです。そして、これら全てを理解した上で、送金を繰り返している人ももちろんいると思います。ただ、結婚だけは簡単に考えないほうが賢明です。
と言うのは、ナイトバーで働いているような田舎出身の子との結婚=彼女+彼女の親+彼女の子供+彼女の兄弟。そして、あわよくば彼女の親戚まで面倒を見る覚悟が必要だからです。あなたには、そこまでの覚悟と金銭の余裕がありますか。このことを理解していないと、後に痛い目を見る可能性が十分あります(本当に)。以上のことから、、、
■とりあえずは、擬似恋愛を楽しむ♪
ということがベストのようです。日本で仕事がある人は、年に何度かのアバンチュールとして、タイ滞在時の擬似恋愛を思いっきり楽しむ。送金は、次回彼女に会うためのデポジット(保証金)とでも捕らえましょう。ただ、その保証があるかどうかは、彼女に対するあなたの見極めが必要ですが。そして、時間をかけ、お互いのことを話し、様々なことを相互理解して、初めて国際結婚という話になるのではないでしょうか。これは日本でも同様のことだと思います。
ただ、自分の知らない土地、違う言葉、文化、生活習慣の国に来ているのですから、自国の考えを執拗に押し付けず、大らかな気持ちでタイという国に接することが重要だと思います。嫉妬、詮索、束縛は確実に関係を悪化させます。肩を張らず、まずは寛容な気持ちでタイ人との擬似恋愛を楽しむことにしましょう。純粋な思いは、後にタイ人の心を動かし、きっと真実の愛が見つかるはずです。