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タイ人価格の新説

投稿日:2007年12月7日 更新日:

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バンコクには、GOGOバーやバービア、日本人街タニヤやスクンビットなどのカラオケクラブといった歓楽街の他、お手ごろに女の子と交渉をし、夜のお相手を決めることの出来る場所が数箇所、存在する。いわゆる「出会いの場」とでもいうのだろうか。

有名なのは「テーメーコーヒーショップ」に「サイアムホテル」。また、NANAやノボテルなどのディスコもそれに相当するだろう。これらの場所では、歓楽街で仕事を終えたプロの売春婦のほか、「昼間はオフィスで働いています」とか「私は大学生」といった、どこまでウソか本当か分からない半プロも存在する。

と、ある日のこと。深夜のコーヒーを飲むべく、テーメー~サイアムホテルへと足を伸ばしてみた。いるいる。どこに生息していたのか、こういう場所での日本人の数は圧倒的だ。中には常連らしき雰囲気の人種もいるが、おそらく多くはネットや口コミでこういう所の情報をGETしてきているのであろう。まあ、そんなことは置いといて。

気になるのは、最近、今まではそんなに見ることもなかったファラン(欧米人)が、心なしか増えたような。で、更に、気になるのは現地タイ人男性の数。「ほうほう、君たちも女性にはお困りなのね」。などと思いながら、甘ったるいコーヒーをすする。

と、向こうの席では、タイ人中年男子が声をかけた女性に断られたようだ。そこで、ボクは思う。「タイ人なら相場価格より絶対安いはず。きっと、あの女の子は、もっといいお金を出す客が必要なのだろう」と。動物園や博物館などといったタイの公共施設での入場料に外国人と現地タイ人の価格差があるのは、つとに有名な話。まあ、こういう所でもタイ人ならお安く済ませるのだろう。というのがボクの考えだった。

が、実際は違った。先ほどタイ人を断った女の子がボクらの座るテーブルにやってきた。軽い自己紹介から雑談に入る。で、確信をつく質問を投げかける。「ねぇねぇ、なんでさっきのタイ人断ったの。顔もそんなに悪いほうでもなかったし。やっぱりタイ人男のほうがお金払いが悪いから?」。すると彼女。「違う、違う。私は、タイ人とは行きたくないだけ。お金だって、タイ人と行くほうが相場の500バーツは高くもらえるのよ」。

え~~っ!!思いもよらぬ返答にびっくりしてしまった。そう、タイ人は誇り高き民族。こんな所でさえも、値切りを繰り返すわが日本人とは根本的な考え方が違うのである。値切り交渉などという行為はナーキアット(=みっともない)。タイ人が最も嫌う行為だったわけである。

思っていたタイ人価格を覆され、意表をつかれたボクだったが、こういう場所でも値踏みする日本人と、それをみっともないとするタイ人。

果たして、スマートなのはどっち!? 少し頭が痛くなった。

 

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