夏休みにお盆と休暇シーズンが重なっているためか、最近のパタヤは、中々賑わっている模様。知人が遊びに来ているため、僕も、ここ数日は、繁華街に繰り出しているが、ウォーキングSt.も欧米人を中心に意外やすごい人出である。と、ウォーキングSt.(歩行者天国)を入って中ほどに、また新しくバービア群が出来た様子。知らない合間に、あっという間に完成した感じだが、(僕の情報が古いのか・・汗)集合群の名前は、【SIMON(サイモン)】というらしい。どこぞの国の外人オーナーサイモン氏がプロデュースしているのだろうか・・。ま、そんなことはどーでもいいが、作りはトニーディスコ前のバービア集合群に似た感じ。まさか、同オーナー?ま、とにかく、トニー前とは違い、こちらは青色な照明が中々雰囲気よし。一番奥の店は海に面しているので、オネーチャン連れて、まったり飲みに行くのには持ってこいのエリアかもしれない・・。
と、その脇には、またまたロシアンクラブ?これで早や3軒目か?中々もってロシアン勢力もまだまだ健在ってなところなのだろうか。通りから見えるセクシーダンサーは、ちょっぴり魅力的だが、店入ったら、きっとかなりの大型揃いだろうし、巨漢ネーチャンたちによる小うるさいチップ強請りダンスにウンザリするどころか、戦慄を覚えそうなので、僕的にはパス。
→【タイコラム】―魔女の館~ロシアンクラブ
そんな取りとめもないパタヤの最近だが、チップといえば、そう、この前、面白い店に入った。
ウォーキングストリートに入ってすぐ右手にある老舗店【エルビスバー】。歓楽街のメインスポットらしく、エロティック仕様の店、エキサイティングな店が増え続ける一方、大所帯のバンドによるライブミュージックとドリンクだけで生き残る店ELVISバー。店の一番の売りは、もちろんメインショー23.00~始まるエルビスonステージである。そして、その後、ビージーズ、ビートルズ・・と、ショーは深夜2.00まで続いていく。と、どんなエルビスが出てくるのか興味津々な面持ちで、ウォッカトニックを注文してみる。エルビスが登場するまでは、ベース担当のゴリゴリ系リーダー、ツノダ★ヒロ(見た目・・)が、野太い声でロックな曲を歌っている。その他、ギターが二人にドラム、コーラス二人、キーボードにシンセと、この時点で8人構成の豪華メンバー。もちろんサウンド的にも年季が入っていて、いい感じの印象である。
と、曲が終ると、さっそくリーダーのツノダ★ヒロがマイクを使い、入ってきたばかりの客である僕たちにリクエストを尋ねてきた。そんなわけで、僕は「エリック・クラプトン」をオーダー。そして、ヒロが、再び、野太い声で名曲「コカイン」を歌う。うーん、いまいちだが、演奏がいいのでOK。そして、パタヤのローシーズンらしく、いや、この店のシステムなのだろうか。いやいや、これが、タイ人というものなのだろう、、ゴリゴリな感じで名曲「コカイン」を歌い終えたヒロは一言。「我々はハイネケンとチップが大好きです!!」と、堂々、わずか数席が埋まった客席に向かいマイクパフォーマンスを始めるのであった・・・ホロ苦)。
そんな感じで、ようやく夜11時を少し回った頃合、いよいよ真打ち登場!!ドラムのリズムも登場曲らしく、更に大きく、そして、煽りのビートへと変わっていく。「エルビス、オン、ステーーージ!!」。ツイストなアップテンポの曲調に乗って、ゴツ目のエルビス登場。外人とのハーフだろうか、インド映画に出てきそうな中々の色男である。そして、名曲「監獄ロック」、「ラブ・ミー・テンダー」など、ロック、メロディー、カントリーに客席からのリクエストと、ショーは、この日、一番の盛り上がりを見せる。
もちろん、曲の合間にはリーダー、ツノダ★ヒロ氏によるチップ&ハイネケンお強請りマイクパフォーマンスもふんだんに盛り込まれている。そんな感じで、小一時間ほどで、エルビスショーも終り・・。見た目さわやか系ギター兄チャンが歌うビートルズ、そして、女性メインボーカルのナタリーとショーは続いていく。そして、何の曲か分からないが、スナック歌手のような見た目タイ人ボーカルナタリーは、一曲歌い終えた後、マイクで一言宣言するのであった。(しかもタイ語)「私はテキーラが大好物です。ちなみに、今だと2杯ほどいけます・・」。
そんなわけで、連れが、ナタリーにテキーラを奢ってみる。すると、そろそろ自分のハイネケンも底を突き始めたのか。横にいるツノダ★ヒロが、ここで一言。(しかも、こっち向かって・・)「ミスター、我々へのハイネケンはないのかい??」。 も、、無視する連れ。それでも、まだまだ諦めないツノダ★ヒロのマイクパフォーマンスは続く。次の曲は始まらない。そして、連れは一言、「ノーウーマン・ノークライ!!」。ボブ・マーリーの名曲にひっかけ、ナタリー擁護派?だとステージに向け訴えかけてみる。すると、ここまで一言も言葉を発していなかった、さわやか系ギター兄チャンが、ついに動いた。自らがリードギターになり歌い始める。「No Woman, No Cry~♪」。かすれた声に、キーボード、ドラムの緩やかなスローテンポも加わり、客席を優しく包み込んでいく。ナタリーは、たった2曲歌い終えただけで、すでにステージを降りてしまった。(なんのこっちゃい・・)
そして、うっとり数フレーズを聞かせた後、ギター兄チャンの歌声は、魂の叫び(本音)へと変貌していくのであった。「No Heineken, We Cry~♪」。「No Heineken, We Die~♪」。いったい、どんな店、いやバンドだよ。今や、伴奏をする周りの仲間たちも一緒になり、客席へと訴え(歌い)かけてくる勢い・・。そんなわけで、最もステージ近くに座っていたファラン(欧米人)が、この歌にうけてしまい、皆にハイネケンをごちそう。と、再び、意気揚々で演奏を始めるエルビスバンドの懲りない面々・・。
結局、閉店する深夜2時近くまで店にいたが、その間、彼らは、新しい客が入ってくる度に、マイクパフォーマンスでリクエストを注文し、チップorハイネケンを強請るという古典的手法を、延々と繰り返すのであった・・・辛口)。大所帯の生バンドだけに、すこぶる盛り上がるし、見ごたえ聞きごたえも充分!!ただ、日本ではあり得ない生々しい態度で接してくることも、たびたびなのがタイランドの日常なので、エルビスバーを訪れる人は注意されたい・・。ただ一言、近年マレに見る面白いバーであることは確かである。(多分)