最近は日本の梅雨時のようなダラダラとした曇天模様にしとしと雨が降り続き、ふとすればバケツをひっくり返したようなドカ雨のスコールに見舞われることも多いパタヤの雨季この頃。そして家に篭りがちになるこの時期、僕の楽しみの一つがTVでサッカー観戦することなのだが、そんなサッカー好きの僕にとって、いやタイに住む多くのサッカー好きにとっても頭を抱えるような問題が今年(今シーズン)から浮上した。それがテレビ放映権問題である。
現在、僕が利用しているのは【True Visions】のゴールドパッケージで月々1.400バーツ程とタイでは高額な方だが、それもこれも毎年プレミアリーグ(イングランド)にリーガエスパニョーラ(スペイン)、そしてUEFAチャンピオンズリーグ、EURO(ユーロ)、ワールドカップなどなど、、興味のある試合を見逃すことなくLIVE観戦したいからである。しかし今年からTrueビジョンで突然プレミアリーグが見れなくなってしまった。気づいたのはプレミアが開幕した8月下旬のことだった。いったい何事だ?と調べてみると、今年からプレミアリーグのタイでの放映権をTrueから勝ち取ったのはタイの新興ケーブルテレビ、【CTH(ケーブルタイホールディング)】。しかも、イングランド・プレミアリーグ2013-14~2015-16シーズンの3年契約で毎年380試合のタイ、カンボジア、ラオスでの放映権を獲得。ニュース記事によるとバンコク銀行からの強力な資金融資を味方につけ、これまで一人勝ちを続けてきたTrueから見事奪い取った形であるが、サッカー好きにすれば全く迷惑な話でもある。いや、それとも今CTHに乗り換えるべきなのか。
そんなわけで、早速CTHに電話してみるとパタヤ支店は南パタヤにあるとのことで行ってきた。場所は南パタヤのBigC近く、サウスパタヤ通りでスクンビット通り手前500M辺り(右手)にある小さな支店だが、スタッフに話を聞くと今年からプレミアリーグ目当てに欧米人やバー店舗など新規加入者を増やしているようだ。→パタヤマップ(地図)
プレミアリーグを視聴するためにはCTHに加入するしかない。話を聞くと計140チャンネルで、Trueでは別途契約しなければ見れないNHKワールドもある。(ま、別になくてもいいけど)工事は3日程で初期費用3.500バーツに、月々599~899バーツと魅力的な価格設定。うーむ、どうしたもんか。しかし結局、チャンピオンズリーグはTrueでしか見れないというもどかしい現実が僕を悩ませるのであった。
■ソフォンケーブルTV(パタヤローカル局)
※月々300バーツ程と格安。
※パタヤ関連ニュース、レストラン・ショッピング情報などローカルチャンネルが魅力
※NHKワールド(○)
※プレミアリーグ(×)/チャンピオンズリーグ(×)
■Trueビジョン(ロータス北パタヤ1F)
※月々ゴールドパッケージ1.400バーツ/プラチナムパッケージ2.000バーツ
※ゴルフPGA・LPGA、ボクシング(格闘技)、映画など多彩なチャンネル数が魅力
※NHKワールドプレミアム(別途契約)
※プレミアリーグ(×)/チャンピオンズリーグ(○)/ヨーロッパリーグ(○)他
■CTHケーブルタイホールディング(南パタヤ)
※月々599~899バーツ
※NHKワールド(○)
※プレミアリーグ(○)/チャンピオンズリーグ(×)
簡単にまとめれば上記のような感じだが、全くサッカーに興味のないタイ嫁の意見を聞けば、Trueは高いし、CTHでもいいけど、パタヤ関連ニュース(情報)が見れるソフォンケーブルTVが格安だし一番お好みだと言う。一方、僕の悩みどころはチャンピオンズリーグのTrueを取るか、プレミアリーグの新興CTHに乗り換えるかという2択に絞られたのだが、中々決断出来ぬまま様子を見ながらプレミアリーグが開幕。昨シーズンから香川が移籍したマンUを中心に試合を追っていたのだが今年は新監督のモイーズに干され気味だし全くマンUのサッカーはつまらない。が、今年はモウリーニョ復帰のチェルシーに、僕の好きなアーセナルとリバプールも好調な出だし、ペジェグリーニ体制になったマンCも面白いサッカーになり、今年の4強争いはどこが抜け出すか全く楽しみでもあり、特に久々の優勝の予感さえ感じさせるアーセナルの試合は見逃せない・・。(サッカー好きにしか分からないマニアックな話だが)
そして、様子を見ながら9月に入ると今度はチャンピオンズリーグのグループステージが始まった。タイでは3CHと7CHがユーロにワールドカップ等サッカー中継してくれるので重宝しているのだが、チャンピオンズリーグは決勝トーナメントからしか放映しないようだし、やはりグループステージから観戦するにはTrueしかないようだ。そんなわけで、プレミアの試合はインターネットの無料放送とかダイジェスト動画で我慢しながら、やっぱりTrue(チャンピオンズリーグ)かなぁという現状維持の方向へ気持ちは傾く。とは言え、去年まで見れていたプレミアリーグが今年から見れなくなったのに
同じ価格(月々1.400バーツ)を支払い続けるのも何だか嫌な感じだ。
そんなわけで、Trueに毎月の支払いに行った際、「もうTrueではプレミアを視聴できないのか?CTHと提携とかそういう話はないのか?プレミアリーグ見たいよなぁ、でもチャンピオンズリーグも捨てられないしなぁ。で、同じ料金だしさぁ。そういえば去年のユーロが見れなかった問題もあるし、次回のユーロとかワールドカップもちゃんと視聴出来るのかね?うーん、やっぱりCTHにしようかな」なんて感じでサッカー好きにしか全く分からないような愚痴をぶつぶつとスタッフのお姉さんに呟き、解約を匂わせる発言を繰り返していたのだが。。
後日、突然True(バンコク本店)のスタッフから電話があり、「今月で解約を希望されていると伺いましたが本当でしょうか?解約の理由は何でしょうか?」といった連絡が入った。「うーん、やっぱりプレミアリーグが見たいしねぇ。実際CTHに乗り換えてる人多いんじゃないの?」。すると、「もしこのまま契約を続けて頂けるなら同じゴールドパッケージの内容で月々590バーツで半年間、お試し期間をご提供いたしますがいかがでしょうか?」という突然の値引き宣言↓。
「えっ!まじで?」。というわけで、結局もう半年間Trueビジョンを契約延長するという流れに落ち着いたのだが、いや言ってみるもんだな。いや、これが巷でいうところのクレーマーみたいな部類に入ってしまうのか。よく分からんが今後はどうしたものか。2社契約ってのもありなのか?などとサッカーTV観戦に頭を悩ませるタイの雨季この頃である。(Go!ガナーズ)