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パタヤの禁酒日

投稿日:2008年5月10日 更新日:

walkingstreet-pattaya

たまにある選挙による禁酒日。タイでは国王(王妃)の誕生日や仏教関連の日など禁酒日となる日が年に何度かあるが、先週の土曜日はパタヤ市長の選挙日の前日(夜)ということで、禁酒日だった。が、運悪くも、その日に到着してしまった血気盛んな日本からの知人数名。というわけで、とりあえずも「禁酒日のパタヤ」の街に繰り出してみることにあいなった。

市のおふれは、パタヤのレストラン、コンビニ、食堂他あらゆる場所で酒の販売を禁止というもの。選挙前なので飲むな騒ぐな、そして何事も問題を起こさないように!ということからか、酒を売るバービア、GOGOバー、ディスコ、カラオケなど、ほとんどの娯楽施設の看板はCLOSE状態。

天下のウォーキングストリートでさえ、停電でも起こったのかと思わせるほどの静けさぶりであった。だが、パタヤに観光に訪れたツーリストたちにとっては、これは何とも迷惑な話。特にナイトライフ目的で来た人たちにとっては大きな誤算でもある。そして、その夜ホテルですら酒が飲めず、夜遊びの出来ない、フラストレーションの溜まった人たちはビーチに溢れ、ビーチロードは交通渋滞になり、暗がりのウォーキングストリートもさまよう人でいっぱい。

でも、いかんせん皆、行く宛てがない・・といったアンバランスな状況。でも、パタヤはタイの観光地・特別指定区域であるからして。そんなおふれも、ある場所では、そしてある店に対してはやんわりと黙認する・・ということになるらしい。もちコネとワイロな関係のことである。

ウォーキングストリートの店はほぼ全滅。その中で開いていた数少ない店のひとつ(=ポリスに結構なコネがあるであろう店)は「Secret・シークレット」。ここはコヨーテダンサー+バーをミックスしたようなお店。「開いててよかった」。が、ほっと一息ついて店に入ったのもつかの間、注文できるのはソフトドリンクのみでアルコール類は全てNG!という不満な内容。(むむぅ)

しかし、そんな悪環境の中ですら、ジュース片手に数少ない今夜の相手を探し、奪い合う欧米人おっさんたち+アジア人と、手馴れた仕草と思わせぶりな表情でオトコたちの席を気ままに気軽に行き来するコヨーテガール嬢。そこにあるのは、間違いなく弱肉強食の世界。そして、それは魅惑のコヨーテ女王アリにむらがる欲望だらけな男性アリたちの大群のようでもあり、甘い蜜に誘われ続々と次々に店に入ってくるオトコたちの行進は、なんとも滑稽で愛嬌のある光景であった・・ホロ苦)。

さてさて、その他ゴーゴーといえばソイ・パタヤランド1と2。というわけで足を伸ばしてみると、なんとボーイズタウンはどの店もほぼフル回転状態。なぜ?オトコだったらOKなのか?と妙な疑問を抱きつつ、通りを歩くと、2件ほどゴーゴーレディもやっていた。ウキウキしながら入ると、ここも酒はダメ。それでも皆、飲みたくもないコーラを注文してほっと一息。あたりを見渡すと何か違和感がある。何かがおかしい。と、よく見るとオカマが多い。で、よくよく見ると8割がたがオカマだった。再びなぜ?オトコだったらOKなのか?と首を傾げつつ、もち早々と撤退、次の店(GoGo)へ。

と、そこは酒場を探し当てやってきた世界各国のオトコたちで大盛況。ここは酒もOK。飲み放題。皆、この日、初めての酒をむさぶるように飲みつくす。ここはポリスにかなりのコネがあるであろう店、認定!結局、開いていたゴーゴーも数件のみ。

でも、まだまだ宵の口。というわけで、今度はバービア巡りを開始。だが、開いている店を見つけても、どの店もソフトドリンクのみ。せつない。でも、何度かお願いすると、こそっと酒を出してくれる店もある。この辺はやっぱりタイ人。で、その際は裏でマグカップなどに酒を注いで出されるといった感じ。

あとはMPも開いていて、この日はかなりの大回転、大盛況だったようだが、とにもかくにもパタヤの禁酒日というのは、そのエリアにある店同士の力関係だとか、ポリスとのコネの有無・大小だとか、経営するオーナーの性格なども分かってしまう、なんとも興味深~い夜でもあるのであった。(マニアックか)

パタヤはタイ一番のアバウトシティーなのかもしれない。(多分)

 

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