「人生はカジノである・・」。突拍子もない話だが、僕は、そう思って、日々暮らしている。映画でいうところの「シンシナティキッド」のスティーブ・マックイーンとか、名作「ハスラー」や「スティング」のポール・ニューマン。ちょっとマニアックだが、そんなギャンブラー的な人生、、粋なナイス・ミドルに、昔から憧れている。
そして、よく思うことだが、タイ人は、ホントに賭け事が大好きな民族・・。いや、、間違いなく根っからのギャンブラーだとも思う。もちろん、タイでの賭博行為は違法!!(※観光客は詐欺に注意すべし)観光客にも有名なムエタイ、闘鶏など、施設の中に限り合法とされている場所もあるが、実際、、タイ人の日々の生活の中に、賭け事はありふれている・・。
国や街のイベントとして催されるムエタイ興行試合・・。テレビに、村祭りに、サッカーにと、、いつでもどこでもタイの男たちは賭け事に興じる。客待ちのモトサイは、昼間っから空き瓶の栓を片手に、仲間とのタイ将棋に熱中している。市場にある宝くじ売り場は、当選日が近づくと、人々でにぎわい始める。
そこいらのアパートの一室では、タイウイスキーの酒盛りついでに、トランプでオイチョカブ。深夜のバービアでは、ドミノやサイコロゲームと共に、女たちのざわめく声が聞こえてくる。街の裏通りで見かけるスヌーカー、ビリヤード場では、朝~晩まで飽きることなく若者たちが、球を突きつづけている。
タイ国境沿いにあるカンボジアのカジノ場は、半ば、独占状態・・。小金持ち、そして上流階級のタイ人たちが、テーブルを囲み、皆、仲間のようにワイワイと賭け事に興じている。南国で生きる民族ゆえの快楽思考からなのか・・。暇つぶし?楽して稼ぎタイ?野性的?本能のまま?情熱?いや子供?よく分からんが、、老若男女、ギャンブラーな性質のタイ人は、そこいら中にいる。(多分)
「キッタァンマイ?(金、賭ける?)」。タイに身を任せ、馴染み始めた頃、、この言葉を耳にするようになる。