※2018年3~4月にかけてのんびり一ヶ月ほどアユタヤに滞在した時の旅日記です。
(デジカメで撮った写真と滞在メモを頼りに振り返る自己満足系ダラダラ備忘録)
●2018年3月某日<初日>久々のタイランド~古都アユタヤへ!
2016年末の日本帰国後~早や2年が経とうとしている。その間パタヤへは一度だけ帰還したのだが、ついに賃貸していたタウンハウスを解約した。14年間のタイ生活で溜まりに溜まった大量の荷物たち。家具、家電に、衣料品、日用品、趣味関連のグッズに使わなくなったゴルフセット、OKNYOサウンドシステム、天体望遠鏡、書籍にDVDほか数々あったが、一斉大処分セールとばかりに、タイ嫁にFacebookや中古品市場で売らせたり、ご近所さんにあげたりして、思い切って断捨離して現金に変えた。そして、とりあえず厳選して残った荷物を、嫁の妹家族がいるチョンブリと母親がいるアユタヤに分けて引越し作業した。そんな事情もあり、今回は嫁の母親がいる古都アユタヤを拠点地にして、タイ中部をぷらぷら散策してみようかと思いたったのだった。
滞在費用の節約のため、飛行機は格安のマカオ航空(乗継便)を初めて利用した。13:55福岡発のNX805便に乗り込み、およそ3時間~16:55マカオ着。とりあえず時計の針を1時間マイナスさせる。格安航空券の中で、この便に決めた最大の理由は、ギャンブル好きの僕だけにカジノであった。そう、マカオにはカジノがあるのだ。というわけで、久々の再訪タイの景気づけにと一丁、滞在資金を増やせるかどうか賭けてみるのも面白いのではとつい思ってしまったのだった。さらに、沢木耕太郎の「波の音が消えるまで」とか深夜特急の香港・マカオ編あたりを久々に読み返すと、気分はもう乗り継ぎついでに徹夜でバカラ気分♪てな按配であった。
しかし、カジノ遊戯のためにと、トランジット時間が半日ほど空いている便を選んでしまったせいか、マカオ空港で預け荷物を一度ピックアップしなければいけなくなってしまった。ああ、面倒くせい!そんなわけで重いスーツケースをゴロゴロしながら空港内をウロウロ、外に出ると空はもう夜の闇を迎えつつあった。視界の向こうに高層のカジノホテル群が見える。それらをぼんやり眺めながら、タバコを一服、二服、さて、どうしたものか。荷物が邪魔なのでコインロッカーでもないかと再び構内をウロウロすると、2Fに荷物の預け場所があった。80パタカ(1,000円ぐらいか?)うーん、行っちゃうか!やっちゃうか?いざ出陣か!?ウダウダ思案していると、便所前の休憩所を発見。とりあえず良さげな位置(奥)の座席に陣取って一休み&作戦会議…。
●マカオ国際空港(Macau International Airport)
それからタブレットで空港内に飛んでいるフリーWIFIをつかまえ、マカオの情報をあれこれ探っていると、いつの間にやら時計の針は19時を回っていた。明朝は8:40の便なので、それでもまだ12時間以上ある。カジノに行くには十分だ。いや、十分すぎやしないか。考えていた軍資金は3~5万円と心許ないばかりで、それ以上を旅行初日に突っ込むのはどうにも躊躇われた。また、事前にマカオのカジノ情報を調べていたのだが、僕の大好きなバカラだと最低ベットが300HKD~(約4,500円)と高く、ローカル系カジノでも最低100HKD~(約1,500円)だという。仮に軍資金が3万円だとしたら約2,000HKDで、ローカルですら20回前後しか賭けられないということになる。足繁く通ったカンボジアのポイペトは、最低ベット100~200バーツとお手軽なレートだからよかった。マカオは断然、格が上なのである。やはりある程度の軍資金がないとマカオは危険すぎるか。さすがに旅の初日だけに止めておくのが無難かな…。
それまでの移動疲れのせいか、ギャンブルにいざ出陣する前の浮き立つような高揚感もなく、チップが積み重なってウハウハしているようなイメージなど全く沸いてこなかった。そんなわけで、ダラダラ硬い座席の上で胡座をかいてしばしくつろいでいると、空いていた僕の隣りの席に、若いバックパッカー風の女性二人組が座ってきた。どうやら日本人のようだ。とたんに若い女性特有の甘い香りが鼻先に漂ってくる。僕はその心地よい甘い匂いに、移動の疲れを癒される気分になった。というわけで、そのまま惰性で時を過ごすことに。すると、程なくして二人組のお姉ちゃんはバックパックを座席に放置したまま、どこかへ行ってしまった…。
おそらく僕を日本人だと思って、荷物の見張り役にでも打ってつけだと考えたのだろう。席は他にも空きまくっている状況だったので、わざわざ僕のすぐ隣の席に座る必要性などなかったのだ。それにしてもトイレは目の前だし、若いのにタバコで一休憩ってか?いやいやドリンクでも買出しに行ったのだろうか?訳もなく思案していると、およそ10分ほどが経過し、彼女たちは手にカップラーメンを持参し帰還したのだった。その時、僕は、二人も僕と同じようにここで一晩を過ごすつもりなのだろうかと感じた。そういうわけで、僕も甘い香りとカップラーメンの匂いに誘われるままに覚悟を決めたのだった。それから、およそ10数時間、、本を読んでは外に出て一服を繰り返し、ようやく深夜になると、寝心地の悪い座席の上で何度も格闘しながら、あれこれ体勢を変えて仮眠を繰り返した…ZZZ
翌朝8:40ようやくバンコクへ向け出発!NX886便に乗り込み~10:40バンコク着。久々のスワンナプーム空港はマカオ空港に比べ断然デカかった。イミグレチェック~荷物回収と無事終了し、悲鳴を上げる身体にムチ打ちながらタイへ入国する。タイ嫁と娘、それにメー(母親)も一緒に迎えに来てくれていた。数ヶ月ぶりに娘を抱き上げてハグ&キス。彼女はずいぶんと大きく成長していた。気力があればバンコクをプラプラして一泊しようと計画していたが、一日がかりの移動で身体もクタクタなので、そのままタクシーでアユタヤまで向かうことになった。(空港→アユタヤ1,200バーツ/約1時間半)