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したたかレディーのパタヤ生活

投稿日:2010年5月11日 更新日:

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先週の黄金週間(G.W.)は、どこに行っても日本人だらけ。そして、訪パタヤした知人の相手に連日追われた僕にとっては、何とも男と女の入り乱れる欲望に囲まれ、過ごした週間であった。のんびりパタヤ滞在を求めてやってきた彼らのいつものスケジュールは、ゆっくり昼過ぎ起床・・。昼飯を取ると、食後のデザートとばかりにタイマッサージへ赴く。日本で溜まった仕事の疲れを癒すため、そして、(昨晩)南国の情事で使い果たした腰をほぐすため、いや再生させるためだ・・(苦笑)。

それでも、元気がある御仁は、ビール片手に昼間からボディーマッサージ(M.P.)、あるいは、ショートタイム通りであるソイ6へと足を伸ばす精の出しようである。「よっ!エロ日本男児万歳♪」。通り(店)を埋め尽くす日本人をまざまざと目にし、世界に誇るエロ大国の助べえ勢力の多さに一人ほくそ笑む僕であったが、一方、無邪気に「ヤリタイナー」とか、「キモチイナー」を連呼する、小芝居じみたドリフのようなタイレディーを目にするたび、それは苦い笑みへと変わるのであった。

夜のパタヤ、NO.1エリア(歓楽街)のウォーキングストリートに足を向ければ、そこは眩いばかりのネオン群と蜜に吸い寄せられた男たち、圧倒的な開放感を秘めた大人のエンターテイメントに遭遇することになる。ちびちびとコーラ片手に黙々ステージ上のゴーゴーレディーを品定めする日本人男児たち。一方、この時期とばかりに、より積極的、直接的で(随分)したたかなタイレディー。それはどの店に行っても同じような光景であり、人気店ほど彼女らの態度(対応)はすこぶるエラそうで、かつ滑稽な喜劇のようでもある。(確かに)そこには、いろんな矛盾がゴロゴロしている。しかし、タイレディーの言動は全て正当化される仕組みだ。なぜなら、彼女たちは見せかけの美貌と若さという自分の武器を十分に承知していて、男の欲望をうまく巧みにコントロール(支配)する術(すべ)を本能的に心得ているからである。そして、それが俗に言うパタヤレディーでもある・・・(多分)。

ウォーキングストリート中程に「バカラ BACCARA」なる新しいゴーゴーバーが出来ていた。ふむ、バンコクはソイカウボーイの姉妹店である。照明ほか、赤と黒を基調としたラウンジバーのようなシックな作り。まさに欧米人オーナーであろう、ゆったりとしたソファーに腰をおろすと、頼んだドリンクを飲む間も空けずに、さっそくピンポン玉を持ったウエイトレスが近寄ってきた。「NO!」。手を振り断ると、「あんたのこと知ってるわよ・・」とふいを付く言葉が返ってきた。いきなりのタイ語に面食らった僕は、「いや、僕は知らないけど・・」と首をかしげてみる。

とか何とかやってると、更に二人、あんたのこと知ってるレディーが寄ってきた。計三人、どれもこれも全く覚えがない顔ばかり・・??)。と、よくよく聞くと、三人はそれぞれ「元スーパーベイビー」、「元ハッピー」、「元ビーチクラブ」と違う店からスカウト(ハント)され、現在、この店(OPEN4ヶ月)で働いているらしい。どうりで僕がよく行くお店ばかりだ・・汗)。ちなみに、「ハッピー」、「ビーチクラブ」、「ペパーミント」、そして「バカラ」と全て同オーナー(欧米人)とのこと。いったい幾ら稼いでいるんだ?まさにゴーゴーキングの称号にふさわしい人気店ばかりであるが、そんなきっかけ話からも、いつの間にか、ちゃっかり席に腰を押し付け、しっかりドリンクをねだる彼女たちは、まさにパタヤレディーを絵に描いたような人物である。

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僕にはタイ人奥さんがいることを告げると、彼女らは作戦変更・・。最近、遊びに出てないので、「皆ペイバーして(連れ出して)飲みに連れてってくれ~」などと強引なおねだりを始める。「ヤダ・・」。即断ってみると、「ほんじゃ、もう一杯おごってくれ・・」。これぞパタヤレディーの真骨頂である。そして、世界の男たちは、このしたたかさに気づきつつも、いいオイニー(匂い)と南国の風に後押しされると、それを見てみぬふりし、欲望の開放へと我が身を誘っていくのだ・・。お金に精にストレスに・・男は溜まったものを、とにかく出したガリータな本能的、生き物である。お金に美にドンヨクに・・女は最高の自分へと、更に何でも得たガリータな現実的、生き物である。それは、どこの世界の男女でも根底は、そんなところだろう。(多分)そして、日本の一般女性が得たガリータなら、タイ人女性はモア得たガリータ、ナイトレディーならモースト得たガリータと三段階表記できるわけである。(意味不明か?)

そして、実際、知人の一人はそんなパタヤレディーにはまったらしかった・・・。今回初日にとあるお店の女性を連れ出し~滞在期間全てのパタヤライフを共に過ごした二人。最終日になると、彼女は左手(薬指)にゴールドリングで満面のスマイル♪すでに、帰国後の連絡先も交換済みで、はたまた、銀行口座も教えているという彼女に、僕は苦笑するのみであったが。一方、年齢でもかなり大人の男性であるはずの彼は、別れを前に、どうも感傷的な面持ち・・。そして、、あっという間にサヨナラの場面は訪れて、むなしくも、迎えのタクシーは寂しげな男の背中を乗せ、何事もなかったかのように淡々と走り去っていく。どこかで見た場面・・。センチメンタルな男心が南国の穏やかな空気を切り裂く瞬間。

もちろん男の心情を察する僕は、彼を見送った後のパタヤレディーに、そそくさと目を向ける。任務完了し、すっかり安堵感からきた開放感なのか。携帯片手に誰かと楽しそうに話している彼女は、今夜は仕事を休んで、友達に豪勢な食事をおごる約束でもしているのだろうか。それとも、田舎の両親(子供)へ追加送金の報告でもしているのだろうか。「チアカン・マイ・ナカ!?(また会いましょう)」。そして、新品のバイクに乗り、さっそうと走り去る彼女を見ながら、僕は、「トラブルだけはヤダよなぁ・・」と、今後、巻き込まれるかもしれない近未来(事態)を、なぜか想像してしまい、どうも陰鬱な気分で家路へと急ぐので
ありました。

そう、二人が奏でる恋のゲーム、いや、欲望合戦は今、まさに海を越えて、始まったばかりなのである。(板挟みノーサンクス!?

パタヤ夜遊び(ナイトライフ)

 

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