タイで生活するボクにとって、食の次に恋しいものは、やはり日本の言葉・活字である。今はネットでいろんな情報やニュースなどを調べることが出来るが、当然、それだけでは物足りない。というわけで、必然的に日本から買ってきた本を再び読み返したり、買い集めたDVD(映画/音楽)を鑑賞してみたり、というのがインドアでの余暇である。
でも、それでも当然、物足りない。で、テレビをつける。日本語で見れるのはNHKだけだ。でも、日本語を聞くと、なぜか安心してしまう。人間の感性とは不思議なものである・・。とはいえ、NHKワールドは基本的にニュースと、海外安全情報と、数本の番組を垂れ流しているだけで、やはり物足りない。
でも、日本語バーションはとりあえず見てしまう(英語音声もあり)。というわけで、その中でも僕のお気に入りは「ニュース10のスポーツコーナー」と「プロフェッショナル―仕事の流儀」 の二つに絞られる。でもそれだけだと、さびしい。もっと見たい。
となると、日本に留学している外国人が出演する「クールジャパン」だとか。谷啓司会で日本の和を学ぶ「美の壺」だとか。マニアックな「ロボコン選手権」、「デジタルスタジアム」だとか。「クローズアップ現代」だとかいった、どれも渋~い番組を楽しむようになる。いや、楽しむというよりは分析といったほうがいいかもしれない。分析して楽しむというか。(切ない)
やっぱり映画やスポーツ、バラエティやドラマも見たい・・となる。というわけで、ヒアリングの勉強も兼ね、タイの番組や英語の番組も見るようになる。まあ、タイではケーブルテレビが普及しているため、海外のスポーツ(特に欧州フットボール)などを楽しめることは大きな喜びであるのだが、何分タイのテレビ番組は「??」なことが多い。
例えば、洋画などはタイ語吹き替えがほとんどで、これがかなり見れたもんじゃない。声優の数が少ないのか、どれも同じような声質と、安っぽい声色に、雰囲気も何も出てこない。そして、テレビ局がVCDをそのまま垂れ流しているのが見え見えで、途中で再生が止まったり、いきなり別の作品に切り替えられることも少なくはない。
ドリフを10倍つまらなくしたようなバラエティー、全くありえない展開の恋愛ドラマ、そして、何につけてもホラー系と、、単純な内容の数々に、見るのもばかばかしくなること請け合いである。飽きることなく、何度も繰り返される同じ内容の番組の数々。考えなく変なタイミングで入るCM。僕からしたら、まったく最悪なことである。
でも、どれもタイ人はキャッキャッ言って楽しんでいる・・(汗)。やっぱタイ人は単純である(苦笑)。